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2018/02/05
第16回日本モーターボート選手会会長賞

【優勝】上田隆章(3401・香川)



5日間シリーズ(得点率制)の「第16回日本モーターボート選手会会長賞」は、日程通りの2月5日(月)に最終日の優勝戦が行われた。

なお、初日メインの「江戸川選抜」に出場した6名から、山田雄太(1号艇)・上平真二(2号艇)・真庭明志(5号艇)と赤岩善生(6号艇)の「4者」がベスト6に駒を進めたが、特に赤岩は厳しい大外枠から悲願の“24場制覇”にチャレンジするラストバトルとなった。

その最終日は、南寄りのホーム「追い風」に対し、中盤までは逆目の「下げ潮」が対峙して、若干波立つ水面だったが、11R以降は順目の「上げ潮」に変化したため、優勝戦は絶好の水面コンディションとなった。

そして迎えたレースは“激熱”のスリット合戦となり、中でも、カド発進だった加藤翔馬(4号艇)がハナを切って仕掛けて行ったが、カド受けの上田隆章(3号艇)が加藤を抑え込んで渾身の「強捲り」を炸裂させた!

一方、上田の外を2段で握った加藤だったが、1Mを回り切ったところで無念の「Fコール(+0.01)」が鳴り響き、ここで戦線を離脱…。

1周バックで抜け出した上田の「V」が確定すると、焦点は2着・3着争いに絞られたが、テクニックを発揮したのは上平だった。捲り差した真庭に直線でボートを併せると、2Mでは最内を差してきた赤岩を冷静に捌いて2着を確保した。続く2周1Mでは、懐が甘くなった真庭を赤岩がキッチリ差し込んで3着入線。

その結果、フライング艇が出たものの、断然人気を背負ったインの山田が「5着」に敗れたことで、3連単の「3-2-6」は「17,310円(43番人気)」の万舟決着となった。

さて、豪快な「全速捲り」で優勝した上田は、2015年1月の丸亀以来、約3年ぶりの美酒(通算15V)で、ここ江戸川では初優勝。今節は初日の時点から「出足・回り足」がすこぶる軽快で、予選ラスト(4日目の10R)も、V戦と同じ3コースから鮮やかな「捲り差し」を決めて勝負駆けを成功させていた。

また、優勝戦前日のインタビューにおいても、「舟が向くし、行き足もいいので、(潮の)流れが変わってもSは行けますね」と自信を見せていたが、一発勝負のラストバトルでも上田の“真骨頂”とも言える思い切りのいいターンで勝機を手繰り寄せた。

この後は、最高のリズムで地元・丸亀で開催される「G1四国地区選手権」に参戦する上田だが、昨年も年間で「7優出」して、若手顔負けのスピード戦を各地で展開した。よって、強豪が集う次節の地区選でも、気っ風のいいレースで見せ場以上の走りを期待したいところだ。

そして、当地でもいよいよ大一番の「G1関東地区選手権」が中2日で開幕するが、正月戦の転覆以後は気配が落ちていた「26号機」の“伸びパワー”が完全に復活。今節使用した塩田北斗も「間違いなく伸びはトップクラス!」と断言していた。その「26号機」をはじめ、「17」「64」「55」「22」の“5大看板機”のパワーレベルは別格なだけに、どの選手がそれらを引き当てるかも注目しておきたい!





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