フォトギャラリー
2019/06/04
ヴィーナスシリーズ(最終日)優勝戦&表彰式
【優勝】大山千広(4885・福岡)
登録16年未満の女子選手によって争われた「ヴィーナスシリーズ・江戸川SOD女子社員酒場CUP」は、概ね水面コンディションに恵まれ、当初の予定通り、6月4日(火)にファイナルの優勝戦が行われた。
なお、5日目に実施された2つの準優勝戦は、ともに1号艇の大山千広(予選2位)と藤原菜希(同1位)が逃げ切って勝利。その結果、V戦の黄金枠を獲得した藤原と、大山(2号艇)、そして“当地3連覇中”の遠藤エミ(3号艇)の3者がスロー枠を占拠した。
その他、喜井つかさ(4号艇)&樋口由加里(5号艇)の岡山勢に加えて、“江戸川初優出”を決めた当地「フレッシュルーキー」の倉持莉々(6号艇)もV戦にエントリーして、役者が揃った見応え十分のラストバトルとなった!
迎えた最終日の開催は、10R辺りから風速が強まり、優勝戦は「7m/s」のホーム「追い風」が吹いた。それに対して、順目の「上げ潮」が「60cm/s」と潮流も強かったが、まずまずの水面コンディションの下でレース開始となった。
レースの方は、スロー枠の3人がいずれも“好S”で飛び出したが、中でも、2コース発進の大山が快心のトップS(0.08)を張り込んできた。
その大山は、スリット後も力強く足を伸ばした。対するインの藤原も1Mまでは何とか持たせたが、余裕のない先マイに…。スリットの攻防で優位に立った大山は、的確な「差し」ハンドルで藤原を捉えると、力強く先行態勢を築いた!
続く2Mをしっかり回り切った大山は、後続を一気に突き放して、この時点で“V”を確定的なものにした。なお、大山の差しに屈した藤原だったが、2番差しから内々を突いてきた遠藤を外マイで振り切って、そのまま2着に入線。
その2Mで藤原の引き波に嵌った遠藤は、ズブッと差し込んできた喜井に捕まって、一旦は4番手に後退。しかし、遠藤は諦めずに喜井を追撃すると、2周2Mで喜井を再逆転して3着に入った。
さて、見事“江戸川初制覇”を達成した大山は、2015年5月の福岡でデビューした116期生。当初から“大器”の呼び声が高かった彼女は、一昨年9月の福岡で“初V”を飾ると、その後も順調にステップアップ。昨年は男子強豪を相手に9月の「G1ヤングダービー」で“特別戦初優出”を果たすと、女子では2010年の平高奈菜以来となる「最優秀新人」に選出された。
その大山は、レース後の表彰式でも、本当に多くのファンに拍手喝采を浴びていた。「足自体はトップレベルでしたけど、試運転では1Mが乗れなかった。でも(V戦では)奇跡的に回れましたね!」と満面の笑み。今節は卓越した「旋回力」もさることながら、「スタート」が極めて高いレベルで安定。その“天性のS力”が「V奪取」の大きな要因となった。
また、当節の直前には、地元の福岡で初の大舞台(SGボートレースオールスター)を経験した大山。「まだファンの皆様の期待に実力が見合っていないので、実力で追い付けるように頑張りたい。大きな舞台で活躍できる選手になりたいです」と殊勝に更なる飛躍を誓っていたが、先日“SG戦初勝利”も挙げた大山は決して人気先行ではなく、実力も確実に追い付いている。
底知れぬ素質を秘める彼女は、精進を重ねていけば目標の“SGレーサー”になることも夢ではないはず。まずは初出場が決まった8月のG1戦(蒲郡レディースチャンピオン)が最大の目標になってくるが、そこでいきなり“女王”に輝いたとしても何ら不思議ではない!
次へ
2019年一覧に戻る
Copyright2013
BOAT RACE EDOGAWA
All Rights Reserved.