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2021/06/11
GIIIオールレディース 江戸川女王決定戦 KIRINCUP

【優勝】竹井奈美(4556・福岡)



6日間に亘って熱戦が繰り広げられた「G3オールレディース・江戸川女王決定戦 KIRIN CUP」は、節間を通して水面が大きく荒れることはなく、日程どおりの6月11日(金)にファイナルの優勝戦が行われた。

なお、予選の3日目が終了した段階では、竹井奈美と長嶋万記の2人が得点率のトップを並走。しかし、長嶋は「1着」を獲れば1位通過が決まる予選ラストのイン戦で痛恨のF失権…。一方、予選最終日の2走を「2着・1着」でトップ通過を決めた竹井は、翌日の準優戦(12R)も勝って、V戦の絶好枠を勝ち獲った!

対して、予選2位通過の堀之内紀代子は、準優戦(11R)で小野生奈の「4カド捲り」に沈んで大敗…。そのレースで快勝した小野が、同じ「福岡支部」の竹井とともにV戦の内枠を占拠した。

その他、地元の東京勢では、当地の元フレッシュルーキー・渡邉真奈美が唯一優出。さらに、岩崎芳美・寺田千恵の両実力者に加えて、「快速機」の援護を得た松瀬弘美もファイナルに進み、経験豊富なこの3者がダッシュ枠に収まった。

そして、「追い風」&「上げ潮」がともに強いコンディションの下でレース開始となったが、ダッシュ枠の3者はいずれもST「20台」と仕掛け切れず…。対するスロー勢も全員が「0.19」のタイミングで、スリット線は「横並び」となった。

そのため、インの竹井にとっては絶好のスリット隊形となり、ジカ外の小野(2号艇)をブロック役に従え、1Mを一気に先マイ。スムーズに旋回できた竹井は「捲り」も「差し」も完全に封じて先行態勢を築くと、続く2Mを力強く先取りした時点で早くも「V」が確定的となった!

後続は、「差し」から順走した小野がそのまま2着に入線。また、2番差しの岩崎(4号艇)は、2Mで内を突いた松瀬(6号艇)を捌くと、道中も各コーナーをミスなく回って3着に入った。

さて、見事「第10代江戸川女王」に輝いた竹井は、当地2回目の優出で「江戸川初制覇」を達成。今年は3月の戸田に続く「2回目」の美酒で、その時の2着も今回と同じ小野だった。優勝戦の前日に「1号艇ですし優勝したいけど、私か小野さんが勝って、福岡ワンツーができれば…」と話していたが、まさに「最高形」でのフィニッシュとなった。

ちなみに、前回の当地戦(5月の男女W優勝戦)で「F」を切った竹井は、節間を通して「我慢のS」を強いられた上に、モーターが噴いている訳でもなかった。それでも、「今節は最後まで集中してレースに臨めました」と話したとおり「ターン勝負」に徹して、節間「7勝」と実力を如何なく発揮。「(V戦は)足のバランスも取れていましたね」と、最後の最後で舟足の底上げを図れたことも大きかった。

「優勝できたし、江戸川の水面を好きになった。次来た時も頑張りたい!」と、全国一の「難水面」を攻略した竹井。ちなみに、今シリーズは「KIRIN CUP」ということで、副賞としてキリンビール(350ml缶を15ケース)が進呈されたが、「何でも飲む夫(桂林寛)が喜んでくれると思います。いつもは発泡酒を飲んでるので(笑)」とのこと。竹井自身は「酎ハイ派」のようだが、今晩は夫婦で最高の美酒を味わえそうだ!

最後に「年末の(賞金ランク)12人に入ることを意識してます」と、今年は地元の福岡で開催される「G1クイーンズクライマックス」出場に照準を定めている竹井。なお、上半期は2月の芦屋「G2レディースオールスター」でも優出(3着)と順調に賞金を積み重ねた。この後は、桐生を走った後にF休みに入るが、休み明け2節目に控えている真夏の大一番、浜名湖「G1レディースチャンピオン」での走りにも注目しておきたい!





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