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2022/07/14
GIII第31回アサヒビールカップ
【優勝】権藤俊光(4832・大阪)
6日間の2準優制で争われた「G3第31回アサヒビールカップ」は、序盤の2日間こそ強い南風が吹き荒れたが、その強風も3日目に沈静化。開催の順延もなく、7月14日(木)にファイナルの優勝戦が行われた。
なお、安定航跡で予選トップ通過を果たしたのは、埼玉支部の富永正人。しかし、セミファイナルの準優戦(11R)はスタートで若干後手を踏み、権藤俊光の「2コース差し」に屈して2着惜敗。優出権利は得たもののV戦は3枠回りとなった。
一方、3日目に手痛い減点(※不良航法で−10点)を喫した福来剛は、予選最終日(4日目)を「連勝」して2位で予選をクリア。ただ、準優戦(12R)は2コースから「ジカ捲り」で攻めた佐藤大佑に対して猛反発。意地と意地がぶつかり合ったこの両者は共倒れとなり、悔しい優出漏れとなった…。
その結果、予選4位通過の権藤がV戦のポールポジションを獲得したが、V戦に名乗りを上げたのは(内枠から)権藤・山口亮・富永・濱本優一・山田亮太・森永隆の6名で、地元の山口にとっては自身の「初V」が懸かる大一番となった。
迎えたV戦は潮位こそやや高かったものの、スタンド側からの東風(右横風)が吹く好コンディションの下でレース開始となったが、権藤・山口の内枠両者がともに「ゼロ台」の飛び出し。さらに、中外勢もほぼ横一線となったため「中へこみ」はなく、「イン有利」のスリット隊形となった。
そして、勝負処の1周1Mは、インの権藤がマイペースの旋回でキッチリと漏らすことなく先マイ。続く2Mもノーミスで先取りした権藤の「V」が早くも確定的になった!
後続は、2コース差しから順走した山口が、2Mで2番差しから内を突いた濱本を余裕を持った「抱きマイ」で振り切って2着。そして、3番手航走の濱本を道中猛追したのは富永だったが、何とか持たせた濱本が3着に入線した。
さて、予選4位通過からV戦の絶好枠が転がり込んだ権藤は、準優戦終了後に「運がいい」と今節は「ツキ」を強調していたが、調整にもキッチリ正解を出した。パンチ力に欠ける「伸び型」だった序盤から、3日目に「出足系」を上積み。最終的にレースのしやすい「バランス型」へ移行できたことが最高の結果に結び付いた。
その権藤、当地では昨年8月の「新小岩ホルモン平田杯」以来、通算2回目の美酒。なお、昨年に計「5節」、今年もすでに当地を「3節」走っている権藤は、今や「江戸川常連」の一人で、モーターの個性に応じて「伸び型」と「バランス型」を使い分けられるのが強み。過酷な「荒水面」も強い気持ちで乗りこなせている。
ちなみに、この勝利でV賞金の「200万円」に加えて、副賞のアサヒビールもゲット。そのビールは「嫁と嫁のお母さんが大好き」とのことで、権藤は「ドヤ顔」で家に帰れるはずだ。そして、次節のG2戦(江戸川634杯)に「連続参戦」する権藤は「もう一丁」を狙って、江戸川に乗り込んで来ることだろう!
最後に、「初V」を目指した地元の山口は、惜しくも「準V」に終わったが、V戦の道中で先頭を走る権藤に迫るシーンも。相棒の「36号機」は衆目一致で今シリーズにおける「節イチ」の評価。よって、次節の「G2江戸川634杯」でも「特注モーター」として是非とも注目しておきたいところだ。
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