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2024/07/21
GII江戸川634杯 モーターボート大賞
【優勝】片橋幸貴(4677・滋賀)
7月21日(日)「G2 江戸川634杯 モーターボート大賞」(6日間開催・3準優制)の優勝戦が行われた。
東京支部と全国選抜によって繰り広げられた今年2度目となる同タイトルは今節も熾烈な戦いに。初日・2日目に行われた「東京VS全国選抜ドリーム」はDay1・Day2ともに東京支部の大池・若林将が1着で地元勢が躍進の走りを見せた。
しかし最終的にタイトルを奪取したのは遠征陣から、江戸川水面と相思相愛の当地巧者・片橋幸貴だ。今節は前操が事故後途中帰郷も伸び軸に好気配醸し出していた51号機を獲得。
前回当地の「7代目江戸川番長決定戦」では出てないエンジンに苦しめられただけに、今回は抽選から好スタート。さっそく初走の2枠戦から伸び足を中心として出ているなという雰囲気はひしひしと伝わって来た。
技機合わさって予選を6戦4勝の活躍。だが僅かな差で片橋を上回り得点率トップ通過を決めたのは権藤。一節前に登玉隼百の優勝でいよいよ「エース機候補」から「エース機」としての地位を固めて来た23号機とタッグ組み首位は譲らなかった。
エース機にもヒケを取らない気配持つ51号・片橋とエース機23号・権藤がどちらも準優はイン逃げて1着。一つ目の準優で気合の2M差し返しから地元の意地見せた2位タイの若林将(片橋が白星差で上)の3者が順当に優勝戦のスロー枠へ乗艇。
外枠には大池との競り合い制した井上がカド戦。準優まで今節着外なしの成績収めた大澤が5枠。そして当地フレッシュルーキーの看板を背負う若林樹が初G2戦にして、ファイナルまで駆け上がる活躍で6枠に。
特訓では優位な気配見せていたイン権藤だったが、S展では片橋・若林に行かれ気味でやや不安を残した。そして強い追い潮に7m前後の追い風吹く中スタートした本番でも、スロー勢はS展ままの似たようなスリットに。
コンマ05のトップスタートを決めた片橋が迷うことなくジカ捲りを敢行。あっという間にバックストレッチで先頭に踊り出た。
捲り差しを狙った若林将は入れず、空いた内を井上が差して次位優勢に運んだ。
捲られながらも残した権藤は1周2Mで井上より先に回ろうと潜り込んだ。しかしこれは苦し紛れの旋回で余裕持って差し返した井上が次位を固めた。それ以降は権藤も詰める事難しく、更に2周2Mに差し掛かる所で若林樹が落水のアクシデント。
着順は決して2−4−1(61.7倍・22番人気)で片橋の通算7回目、当地では今年2月の一般戦以来2度目となるV。そしてG2戦における初優勝を掴み獲り、今年2回目の「東京支部VS全国選抜」の熱き戦いは幕を閉じた。
以前「4代目江戸川番長」をV戦の1枠から取りこぼした悔しさを今年2月の当地初Vで払拭した片橋。そこに加えて今回は特別戦での初優勝を掴んだことにより「江戸川巧者」としての格は益々上がった。
今節もその「乗りっぷり」は変わらず豪快。荒れ水面歓迎の片橋は波が出ていても果敢な姿勢を崩さず、とにかくアグレッシブなレースに徹する。ハードな水面乗りこなす片橋のターンは見るもの魅了するが今度はSGの舞台で躍動だ。
今回「G2戦」を制した事により来年3月に若松で行われる「SGボートレースクラシック」の出場権を獲得。初SG参戦まで待ち遠しさあるが、最高峰のグレードレースで片橋のアグレッシブさが何処まで通用するのか楽しみでならない。
この優勝戦日の直後、7月22日から1ヵ月のフライング休みに入る片橋。激戦の疲れをしっかりと癒して、休み明けから始まる徳山での一般戦(8月22日から)では再び「アグレッシブ」なレースを魅せてくれるだろう。
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