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2025/01/07
第43回新春金盃だるま家カップスタ展10時10分!



1月7日(火)「第43回新春金盃だるま家カップスタ展10時10分!」(6日間開催・2準優制)の優勝戦が行われた。

新年のスタートとなる江戸川恒例の「金盃」争奪戦。今年もほぼ地元勢を中心として、群馬・埼玉支部からの遠征陣が少数精鋭での参戦。当地の顔・石渡鉄が期待通りに7戦4勝・全3連対のトップ通過で存在感を示し、4日間の予選に華を添えた。

ただその4日間の内、2度あったイン戦はどちらも敗戦。3度目の正直として、V戦のポールポジションをも懸けて臨んだ準優のイン。だったが、ここへ来て破壊力抜群の伸びを付けた佐藤が大外から襲来。気迫の道中猛追及ばずまたしても2着となった。

予選2位通過は加藤。こちらは近況絶好調機・31号を相棒として善戦の予選シリーズ。逃げてV戦一番乗りとしたい処だったが、4カドから再び見せたのは復調のエース機・23号の前沢。初日選抜と同様の軽快スリットから捲り差しで逆転。

準優両1号艇が2着となったことで、ファイナルはインから前沢→佐藤→石渡鉄→加藤→秋山→永田の並び。頂上決戦に相応しい荒波巧者がズラリと出揃い、歴史ある「金盃」を巡るラストバトルは安定板装着。

下げ潮・流速約50cm、南風・約4m前後の潮風ぶつかるコンディションで、最終日にして「らしく」なった江戸川水面。そんな中で、最後の最後まで己を貫いた「伸び」のスペシャリストが栄冠を手にする事となった。

2コースからジカ捲りを決めてみせたのは佐藤。本番コンマ08・トップタイミングのSを放ったイン前沢だったが、コンマ09で続いた佐藤がスリット通過後、背後から一気に抜き去る圧倒的なパンチ力。

これには前沢も抗う事が出来ず、佐藤がVへの独走態勢に入った。そうなると展開を捉えたい外艇陣だが、差しに構えた加藤が1M巧旋。BSで優位な位置を走ると、1周2Mは後ろから潜り込んで来た石渡鉄を行かせての差しで次位固め。

前沢がやや後手を踏む形になると、クルッと絡んで来た石渡鉄と全速ターン連発の秋山が3着争いへ。2周1Mでもう一度押し上げて来た前沢を待って差す構えとなった石渡鉄に対し、ここも全速旋回で波のない所を走って前に出た秋山。

2周2Mで若干舟が跳ねた隙を石渡鉄に追い上げられるも、態勢立て直し3周1Mももう一発握りマイ。最終コーナーは先に回って、石渡鉄の猛追を凌いで3着奪取。結果2−4−5(159倍・52番人気)の波乱決着で佐藤が当地4度目の頂に立ち閉幕。

予選12位で滑り込んだ佐藤は最後まで「伸び」仕様で己を貫き、レース同様に上位11人を捲り切った。予選突破組の一番下からの大逆転劇で喜びは爆発。ゴール通過後に何度も拳を振り上げた佐藤はこれでデビュー通算13回目のV。

再度迫力ある「伸び」を見たい処だが、当地は約1ヵ月後の一般戦(第23回日本モーターボート選手会会長賞)に斡旋予定。破壊力抜群の舟足を時期空けずに見られると思うと楽しみでならない。

当地の次節開催は「G1江戸川大賞 開設69周年記念」だが、今期A2級の佐藤は斡旋されず。前回大会(68周年)は優出してるだけにもの寂しさもあるが、今年最高の船出となった佐藤はここからリスタート。

「伸び」調整をより極めて2025年も派手なレースをいくつも見せてくれるだろう。そして再度A1級に舞い戻り、記念戦の中でも輝く「直球勝負」を心待ちにしたい処だ。





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