4月26日 (金)

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第16回日本写真判定杯

2016年10月21日〜2016年10月26日
優勝者:4089妹尾 忠幸(岡山)

節間を通して、秋本番の穏やかな気象条件に恵まれた「第16回日本写真判定杯」は、10月26日(水)にファイナルの優勝戦が行われた。 肌寒かった5日目とは打って変わり、気温が大幅に上昇した最終日の開催。それに伴い、風向きの方も前日の「向かい風」から、南寄りの「追い風」に変わったが強くは吹かず、優勝戦の時間帯も水面状況は極めて良好だった。 しかし、穏やかな気候・水面とは裏腹に、レースの方は波乱となった。全艇が“激熱”の速いS合戦となり、トップS(コンマ01)で飛び出したのはカド発進の大峯豊(4枠)。前日の宣言通り、チルトを1度に跳ね上げて捲り勝負に出たが、カド受け永井源(3枠)の抵抗に遭い、1Mで弾かれる形になった大峯は圏外に去った。 その典型的な「捲り競り」で“漁夫の利”を得たのは、大峯マークの妹尾忠幸(5枠)で、絶好の展開を狙い済ました“捲り差し”で一気に突き抜けて、あっという間にVが確定した。 一方で、捲り勢(永井源・大峯)には飛び付かず、インから冷静な舟回しで堪えた岡村慶太(1枠)と、妹尾に続いて艇団を割ってきた東本勝利(6枠)による2着争いは熾烈を極めた。正味のパワーで勝る東本が、どのターンでも旋回後にグイグイと追い付いてきて、岡村としては1度のミスも許されない厳しい状況に…。 結局、その競り合いは最終の2Mまで続いたが、最後も渾身の差しを捻じ込んだ東本と岡村がラップ状態となり、シリーズタイトル(日本“写真判定”杯)らしく、ゴール前は“写判”に持ち込まれた。結果は岡村が辛くも2着で、東本は3着。3連単の「5-1-6」は12,350円(35人気)の万舟決着で幕を閉じた。 さて、Vを飾った妹尾だが、これで江戸川は「3回目」の優勝。前々回の「岡山支部大挙参戦!第39回デイリースポーツ杯」も制しており、これで近況の当地戦は4連続優出で「2V」の荒稼ぎ。“江戸川巧者”が多い岡山支部勢においても、近況の当地戦における安定感は際立っている。 しかし、今節は恐ろしいほど“ツキ”があった妹尾。「5枠・4枠」からの初日2走を「差し」と「捲り差し」で連勝して一気に波に乗ったが、両レースとも、妹尾の内枠に“機関車役”の「捲り艇」がいて、妹尾の差す道筋を作り出していた。 優勝戦も然りで、言わば“ピンロク”覚悟の捲り勝負を示唆していた大峯が、4枠(カド)に収まる廻り合わせの妙が、5枠回りとなった妹尾に「V」をもたらしたと言っても過言ではない。伸び不足の反面、回り足は完璧に仕上がっていた妹尾が勝つには、“展開の助け”が必須条件だった。 Vロードを切り開いてくれた大峯には、妹尾も頭が上がらないはずだが、有言実行の捲り勝負に出た大峯もあっぱれだ。「1着」だけを狙いに行った結果は「6着」だったが、ラストバトルを大いに盛り上げて見せた。




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