4月19日 (金)
自転車のまち稲城杯 第48回サンケイスポーツ杯

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第38回東京スポーツ杯

2019年11月28日〜2019年12月4日
優勝者:4364池永  太(福岡)

数多くの“波乗り自慢”が集結した「G2江戸川634杯・モーターボート大賞」は、序盤の2日間こそ水面が荒れる時間帯もあったが、当初の予定通り、5月19日(日)にファイナルの優勝戦が行われた。 なお、前日(5日目)に行われた3つの準優勝戦は、一発目の10Rで1号艇の齊藤仁(予選3位)がフライングに散り、続く11Rでは是澤孝宏(予選2位)が1周2Mで転覆する大波乱に…。一方、予選1位の池永太はラストの12Rを逃げ切って、順当にV戦のポールポジションを獲得した。 そして迎えた最終日の開催は、オープニングの1Rからやや強めの南風が吹いた。優勝戦の時間帯も「7m/s」の「追い風」が吹く条件となったが、風向きと順目の「上げ潮(50cm/s)」だったため、まずまずの水面コンディションでラストバトルが実施された。 さて、レースの方は、大外の安河内将(6枠)を除く5選手がいずれも「ゼロ台」という“激熱”のスリット合戦となったが、その中でもインの池永が炎のトップS(0.03)を決めてきた! その池永に対し、伸びかけたのはチルト2度の「直線仕様」で勝負を懸けた後藤翔之(4枠)で、こちらも「0.04」の快Sを張り込んだが、捲り切るには至らなかった。 そして、後藤が「捲り差し」に変化するのに呼応して、冷静にレバーを落とした池永は、ターンマークを漏らすことなく1Mを先に回ると、バック線では後続艇との差を一気に広げた。続く2Mもミスなく回った池永の優勝がこの時点で確定的となった! よって、焦点は2・3着争いに絞られたが、捲り差しを狙った後藤の行き場をカットして差した須藤博倫(2枠)の内々を、2番差しの宮之原輝紀(3枠)が浮上。続く2Mでは、宮之原の内懐に安河内が突進して接触するのを尻目に、外をツケ回った須藤が2番手に抜け出し、そのまま2着に入線。 また、2Mで際どいところを差し込んだ後藤は、安河内・宮之原を捉えて3番手へ浮上。2周1Mで失速した安河内が脱落して、宮之原が後藤を猛追する形になったが、後藤は最後まで凌ぎ切って3着を守り抜いた。 さて、文句なしの“イン完勝劇”でシリーズを締めた池永だが、G2以上の特別戦は、2015年9月の「G1三国62周年記念」以来、2回目の優勝。「長かったけど、久々なので非常に嬉しいです!」と、予選1位から王道を歩んだ上での快心の“V”とあって、激闘を終えた後の表情は実に晴れやかだった。 その池永だが、今年はすでに「優勝4回」と“V量産態勢”に入っているが、今回の勝利でまずは来春のSG(平和島ボートレースクラシック)の出場権利を獲得。「1つ権利が獲れたので、また挑戦できる。上の舞台で自分を出せるように精進したい」と浮かれることなく、気持ちを引き締め直していた。 ちなみに、池永の所属する福岡支部は、羽野直也・大山千広と2年連続で“新人王”を輩出している他、池永の同ラインには仲谷颯仁という“大器”もいて、若手の躍進ぶりが著しい。さらには、篠崎兄弟他の「銘柄級」のレベルも高く、「記念レギュラー」への道は狭き門。上の舞台で戦い続けるには、高いレベルで結果を残し続ける必要がある。 「とりあえずダービー出場を目指したい」と締め括った池永は、目標達成へ向けて今後もアクセル全開で臨む構え。“難水面”の江戸川における特別タイトル奪取は大きな自信になるはずだし、まずは「宮崎県代表」として出場する7月の「第1回全国ボートレース甲子園(浜名湖)」における奮闘を期待したいところだ!




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