4月20日 (土)
自転車のまち稲城杯 第48回サンケイスポーツ杯

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ういちの江戸川ナイスぅ~っ!カップ

2022年10月4日〜2022年10月9日
優勝者:3618 海野 ゆかり(広島)

6日間の2準優制で争われた「G3オールレディース・江戸川女王決定戦 KIRIN CUP」は、予選2日目の終盤戦(11R・12R)が水面状況悪化のため中止・打ち切りとなったが、日程の順延はなく、予定通りの9月10日(土)にファイナルの優勝戦が行われた。 なお、初日メインの「江戸川選抜戦」に出場した6選手の内、その選抜戦を制した田口節子に加えて、平山智加・落合直子の計3者が予選の段階で途中帰郷となった他、同じ選抜組の浜田亜理沙も2度の「選責事故」を犯して予選敗退となった…。 一方、主力クラスでは海野ゆかりと長嶋万記が予選突破から準優も勝って、この両者がV戦の1・2号艇を獲得。その他「捌き巧者」の中谷朋子、「江戸川連覇」を目指す前田紗希がベスト6入り。さらに、地元主砲の藤原菜希が意地の優出を決めると、127期の「やまとチャンプ」で将来を嘱望されている清水愛海もデビューから1年10か月で「初優出」を達成した! 迎えた最終日の開催は、朝からホーム「向かい風」がやや強く、2Rに安定板が装着された後、風向きと逆目の「上げ潮」が強まった9R以降は2周戦となった。そして、V戦は波高「20cm/s」というやや荒れ気味の水面コンディションの下でレース開始となった。 そのV戦は、イン先マイの海野に対して、鋭く差し込んだ長嶋がバック線の半ばで海野を捉え、ラップ状態で2Mへ向かった。しかし、続く2Mを先に回った長嶋のターンが大きく膨れたところを、冷静に差した海野が逆転。次の2周1Mを丁寧に先取りした時点で海野の「V」が確定的となった! さて、荒水面の激闘を制して「江戸川初制覇」を成し遂げた海野だが、前検日のモーター抽選で2連対率「18.9%」という低調機(57号)を引いて暗雲が漂っていた。実際のところ、準優戦でも動きは冴えず、何とかV戦の1号艇を得たものの、機の仕上がりで勝っていた2号艇の長嶋と人気を分け合う形だった。 それでも、表彰式を終えた海野は「準優の時に回転が上がり出していたので、板が着いてもチルトは準優と同じ0度で行きました。起こしなどは小マシになっていたかな」と最低限のゾーンに入れて、若干「行き足」を改善させていた。ちなみに、前回の当地戦(1月のヴィーナスシリーズ)も同じV戦1枠で、その時は地元・清水沙樹の「4カド捲り」に屈して「準V」だったが、今回は非力な機と真正面から向き合って、見事リベンジを果たした! その海野、優勝は2020年暮れの「クイーンズクライマックス・シリーズ戦」以来で、節目となる通算「60回目」のV。レース後は「59でずっと止まっていたので良かった。A2に落ちた時(※2020年の前期と後期)に大分引きずったけど、今はその時に苦労した伸びで負けることがなくなった」と調整面の課題をクリア。苦しい時期を乗り越えてA1級に返り咲いた海野は、今も女子強豪の一人として「存在感」を見せている。 最後に、最大の難関とも言える江戸川を制した海野は、これで「22場」を制覇。自身も「江戸川で優勝できたら、(全場制覇へ)何とかなるかなと思っていた。大分ベテランになったけど、残る2場を勝てるように頑張ります!」と話し、女子では田口節子しか達成していない「24場制覇」に目標を定めている。残る桐生・蒲郡との水面相性は決して悪くなく、悲願達成もそう遠くはなさそうだ!




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