3月27日 (月)
GI江戸川ダイヤモンドカップ

ホーム/総展望

G1ダイヤモンドカップ / 3月24日〜3月29日

節全体の展望・注目の選手

難水面のボートレース江戸川にG1の風が吹く!

精鋭が揃う中、ダイヤモンド級に輝くのは誰だ!?




3590
濱野谷  憲 吾

3716
石 渡  鉄 兵

4044
湯 川  浩 司

3783
瓜 生  正 義

4168
石 野  貴 之

4320
峰    竜 太


春の波乗り王者決定戦だ。ボートレース江戸川では、3月24日(金)から「G1ダイヤモンドカップ」の6日間(3準優)シリーズが開催される。ちょうど桜の開花が予想される時期に行われる楽しみなG1レース。ダイヤモンド級の輝きを放って頂点に立つのは誰になるのか!?

春の江戸川はなかなか攻略の難しい水面だ。昨年は3月末にG2江戸川モーターボート大賞が開催され、シリーズ最終日が中止順延になるなど、風や波に悩まされる一節になった。スタートもターンも技術と経験が必要な水面だけに、今回も走り慣れた選手が有利になるかも知れない。

それならばV候補筆頭格には、まず地元の濱野谷憲吾(東京)を挙げるべきだろう。江戸川では05年周年記念、11年関東地区選手権、13年モーターボート大賞、15年周年記念と数々のタイトルを手にしてきた。当地実績は今節出場メンバーで“ナンバーワン”と言って異論はないはずだ。

水面が難しくなればなるほど濱野谷の力は抜きん出てくる。特に、絶対的な武器となるのはスタートだ。昨年3月のG2江戸川モーターボート大賞では、節間10走でゼロ台スタート「5本」、昨年10月のG1江戸川周年では節間8走で「5本」のゼロ台スタートを決めている。江戸川の風・波・潮を知り尽くしているからこそ成せる技だ。今回も速いスタートから攻め切るレースを数多く見せたいところ。まずは初日の12R「ドリームレーサー賞」(3号艇)で流れを掴みたい。

濱野谷とともに“地元2枚看板”を形成するのは石渡鉄兵(東京)だ。10年と12年の江戸川周年に続く「3回目」の当地G1制覇を狙って参戦する。昨年12月のSGグランプリシリーズ戦で優出するなど近況リズムは上々。また1月の江戸川正月レースではオール3連対Vを飾っており、当シリーズへの準備も万全だ。V取りへのカギとなるのは、3号艇で登場する2日目の12R「ゴールデンレーサー賞」だろう。ここで勢いに乗れるかがポイントになってきそうだ。

東京支部からは他にも三角哲男飯山泰作間章中野次郎若林将が登場する。果たして、地元勢が席巻する6日間となるだろうか!?

一方、遠征勢で注目は、まず村越篤(香川)だ。昨年10月の江戸川周年で“G1初V”を飾ったのが記憶に新しいところ。当地“5節連続”優出中の江戸川巧者から今回も目が離せない。

湯川浩司(大阪)も江戸川を得意とする。07年江戸川周年、09年江戸川周年、09年江戸川ダイヤモンドカップと「3回」も当地G1を制してきた。江戸川ダイヤモンドカップは09年に優勝、11年に優出2着と相性の良い大会。今回も輝きを放つのか!?

グランプリ覇者・瓜生正義(福岡)は、昨年の江戸川周年で優出2着の活躍。13年の江戸川周年でも優勝戦1号艇(4着)に乗っており、当地2節連続優出中だ。いずれもあと一歩で優勝は逃しているだけに、今度こそ江戸川記念初Vを果たしたい。

その他にも、昨年6月のG2江戸川モーターボート大賞で優勝した山下和彦(広島)や、13年江戸川周年覇者の岡村仁(大阪)、当地G1優出2回を誇る若き江戸川巧者・中田竜太(埼玉)らに注目したいところ。

もちろん、14年江戸川周年覇者でもある坪井康晴(静岡)をはじめ、石野貴之(大阪)、岡崎恭裕(福岡)ら昨年のグランプリ出場メンバーや、2年連続で最高勝率選手の栄冠を獲得している峰竜太(佐賀)もV戦線のカギを握る存在になるはずだ。

(※記載の出場予定選手・データは、2017年2月25日現在のもの。カッコ内の表記は支部)

開催日別 展望
3月27日(月)

4日目
トップ快走の岡村を石渡が2位で追撃!

昨日の3日目は、北寄りのホーム「向かい風」が吹く一日。ただ、風が弱かったため、逆目の「上げ潮」の時間帯(4R〜11R)においても水面は穏やかで、まずまずの水面コンディションにてレースが行われた。

なお、2日目に続き、昨日もスロー勢が計「11勝」と大きく幅を利かせたが、1号艇の「5勝」に対し、3号艇が「6勝」と大活躍。その決まり手は「差し」が1本のみで、残りの5本が「捲り」と、思い切りのいい“全速攻勢”が面白いように決まった。

さて、本日の4日目だが、昨日と同じ北寄りの「向かい風」が若干強まる気象予報が出ている。よって、「上げ潮」が強まる8R〜10Rは水面が荒れる可能性もあり、直前の水面状況をしっかりとチェックした上で、舟券作戦を組み立てたいところだ。

そして、いよいよ準優“ベスト18”を懸けた予選の最終日を迎えるが、現在のところ、当地58周年覇者の岡村仁が得点率トップを快走している。昨日は「欲出して伸びを求めたら、乗り味が甘かったけど、足は全体にいいですよ!」と、2連対率が30%に満たない「32号機」のパワーを限界まで引き出している。

ただ、本日は外枠からの2走(2R6枠&10R5枠)が残っており、予選首位通過へ向けては厳しい戦いとなりそう。その一方で、岡村を追いかける石渡鉄兵(2位)・湯川浩司(3位)・中田竜太(4位)の3者が、逆転での1位通過を虎視眈々と狙っている。

この中では、石渡と中田竜は「出足・回り足」の仕上がりが抜群。ちなみに、石渡は本日1回乗りとなる12Rのイン戦で勝利すると、3位以内が確定となり、準優の1号艇が手に入る。今節もSがバチバチ決まっている石渡だけに、ここは“首位鉄板”の一戦だ!

一方、現在「33連続」で舟券に絡んでいる中田竜も、本日は1回乗り(10R2枠)で、出足の良さを考慮すると、この2コース戦は好勝負必至だろう。

対して、湯川は外枠とインからの2走(6R5枠&11R1枠)だが、昨日のレース後は「気候に合ったのか、バランスが取れて良かったですね」と気配が急上昇。カギとなるのは前半の5コース戦だが、今の舟足なら“連勝”の可能性も十分ありそうだ。

また、出足型でターン回りも安定している市川哲也(8R6枠&12R4枠)と、伸び系がパワフルな坪井康晴(3R3枠&9R6枠)が5位タイで並んでいる。ただ、足の状態は良好だが、両者ともに大外戦を残しているため、決して安泰と言える立場ではない。

その他、一発勝負(1回乗り)となる面々では、上平真二(7位)・三嶌誠司(8位タイ)・岡崎恭裕(12位)・東本勝利(13位タイ)の足色が良く、バランス型の上平を除く3人は、いずれも「伸び型」の好仕上がりで、自分でレースを作って行けるパワーがある。

この中では、上平が無事故完走で当確(※他には、前記した岡村・石渡・中田竜も無事故完走で当確)となっている。また、岡崎(1R3枠)と三嶌(5R1枠)の両者も、スロー枠からの予選ラストで条件的に突破は容易だろう。加えて、メンバー的にも首位有力な一戦だけに、ここも“頭獲り”に全力を注ぐはずだ。(※進出ボーダーは「6.00」を想定。)

さらに、2日目のドリーム戦(ゴールデンレーサー賞)を制している峰竜太だが、現在のところ8位タイにつけているものの、「伸びはヤバいですね…」と苦笑い。乗りっぷりの良さとSの切れ味は際立っているが、本日の2走(7R2枠&11R4枠)は、機力的に気を抜けない戦いになる。

そして、ボーダー(18位)近辺には、濱野谷憲吾(15位)や、飯山泰&中野次郎(16位タイ)、三角哲男(18位)などの地元勢がズラリと並んでいる。

この中で最大の注目株は、やはりエース格の濱野谷(5R5枠&10R4枠)だ。「ペラは大分整って、足は中堅上位だね」と気配は緩やかに上昇線。「4枠と5枠が残っているし、伸びが付くように調整したい」と策を練っているが、現状のままでも十分勝負になりそう。仮に、風が強まるようなら“鬼に金棒”だし、底力を発揮してくれるはずだ。

最後に、ボーダー下(18位以下)からの逆転進出を期待できそうなのは、古賀繁輝(20位)・長尾章平(21位タイ)・赤坂俊輔(25位)・稲田浩二(26位タイ)など。

特に、機力の裏付けがある赤坂(3R4枠&12R3枠)は「ターンの違和感が抜けないけど、ペラをどう叩いても伸びはいいです」と話している。なお、本日の前半戦(3R)は、下條雄太郎(1枠)、古賀(2枠)、坪井(3枠)と“快速艇”が揃っている。よって、1Mの攻防は熾烈を極めそうで、必見の好カードだ!
3月26日(日)

3日目
岡崎恭裕が“一日早い”注目の勝負駆け!

初日はホーム「向かい風」が強く吹き抜けたが、昨日の2日目は、南寄りの穏やかな「追い風」が吹く一日となった。潮回りも順目の「上げ」基調(12Rのみ下げ潮)ということで、航行船の通過後を除けば、概ね良好な水面コンディションだった。

内コースが有利な「追い風」の好水面で、1号艇が「7勝」を挙げた他、スロー勢が計「11勝」と、ダッシュ勢には試練の一日に。ただ、イン艇に油断が生じやすい「上げ潮」&「追い風」となったことで市川哲也(昨5R)&湯川浩司(昨9R)の両者が、3コースからの「強捲り」を決めて、インを撃破している。

なお、エース機「18号」とタッグを組み注目度の高かった秋山直之だが、昨1Rの2周1Mで事故艇の「内側」を通過してしまうアクシデントが発生(※審判の指示は外側通過)。そのため「競技規程23条2項違反」により、即日帰郷の措置が取られ、何とも残念な結果となった。

さて、昨12Rに行われたドリーム戦の第二弾(ゴールデンレーサー賞)を制したのは、1号艇の峰竜太。1周1Mは先マイするも旋回が流れて、坪井康晴(2号艇)に差される形となったが、2Mで峰らしい“高速ターン”を炸裂させての逆転勝利。ただ、「伸びは劣勢かな。回り足もしっくりきてない…」と、機力面の手応えは今イチの様子だった。

それに対し、ホーム&バック側ともに伸びが強い坪井と、「エンジンはしっかりしています。レース足はいいですよ!」と話す石渡鉄兵(3枠)は、足のタイプは対照的ではあるが、仕上がりは順調。加えて「(江戸川の)水面に対応できてない…」と苦笑いの岡崎恭裕(4枠)も伸び系統は力強く、本日(3日目)の好枠戦(3R3枠&10R1枠)は“一日早い”注目の勝負駆けとなる。

そして、坪井・石渡・岡崎にも増して、モーターが出ているのは中田竜太(6枠)で、昨12Rでは1周2Mの混戦をズバっと捌いて、大外から中身の濃いレース内容で価値ある3着。本人も「出足がいいんだと思います。競っても余裕がある」と納得していた。

なお、中田竜は3節前(丸亀)の2走目から現在に至るまで、「31連続」で舟券に絡み続けている。外寄りからのレースが非常に巧い選手だけに、本日のダッシュ2走(1R4枠&11R5枠)も好勝負は必至だ!

また、昨日躍進を遂げたのは、連勝ゴールを決めた岡村仁を筆頭に、坪井(2着・2着)・長尾章平(2着・2着)・湯川(3着・1着)・岡祐臣(1着・3着)らの面々。

すでに触れている坪井以外では、長尾と岡の両伏兵が上位クラスの舟足で、特に「伸びられる心配がないし、しっかり回れてますね」と笑顔の長尾は、「伸び」と「回り足」を兼備する理想的な仕上がりだ。

さらに、“当地3割増し”の波巧者である岡村も、低勝率機(29.5%)とのタッグだが、「スリット付近に、足の繋がり、乗り心地が良くなった。中堅上位はあると胸を張って言えます!」と調整に正解を出している。カド戦の1回乗り(9R4枠)となる本日も、思い切ったレースで“3連勝”を目指す!

その他、市川の「出足系」や、古賀繁輝と東本勝利の「伸び系」も高いレベルにあるが、初日は「最悪の状態だった…」と言う作間章も「ペラを大幅に叩いて、全体に良くなった。スリット足は今なら少しいいと言えますよ」と、気配が一変しており注意が必要だ。

その作間は、初日の出遅れが響いて準優のベスト18入りへもう後がない状況だが、中外枠からの本日2走(4R3枠&9R5枠)は持ち前の粘りを発揮して、明日(4日目)の予選ラストへ望みを繋げたいところだ。
3月25日(土)

2日目
好枠デーのエース・濱野谷が巻き返す!

昨日の初日は、ホーム「向かい風」が最大で「9m/s」と、時間帯によっては強めに吹き抜け水面状況が悪化。2R以降は安定板を装着してレースが行われた。

なお、1号艇は「5勝」のみだった一方、ダッシュ勢(4号艇&5号艇)が計「5勝」と活躍。水面は荒れ気味だったが、強めの「向かい風」がかなり利いていたため、正味のパワー差が如実に出た印象だ。

さて、昨日注目されたドリーム戦の第一弾(ドリームレーサー賞)は、逃げ態勢を築いていた瓜生正義(1枠)に痛恨の「F」コール。全速で攻めた濱野谷憲吾(3枠)の旋回も大きく流れ、差しから繰り上がった湯川浩司(4枠)と市川哲也(5枠)で接戦となったが、湯川が競り勝って1着でゴール。

「足は似た感じで普通ですけど、乗り味は良かった」と“操縦性の良さ”を感じ取った湯川に対して、2着の市川も「少し回転不足ですけど、足は悪くなかった」と本体整備が奏功したのか、前検日と比較して、出足系統に力強さを感じさせた。

そして、注目のエース機「18号」とタッグを組む秋山直之(ドリーム戦は6枠から4着)も、F持ちでSが課題だが、レース前のS展示では伸び返す好脚勢を見せており、同体で仕掛けて行ければ、本日の2走(1R2枠&7R4枠)は好勝負できそう。

また、5着に敗れた濱野谷も「安定板が着いて合わせ切れなかったけど、調整の方向性は掴めた」と、手応え自体は悪くない。

なお、本日の濱野谷は、ポイントアップへ“ねじり鉢巻”を締め直して臨む内枠からの2走(6R2枠&10R1枠)を控えているが、相棒の「30号機」は好素性で、特長である「出足系」を引き出せれば、連勝も十分に狙える。

一方、本日の12Rに行われるドリーム戦の第二弾(ゴールデンレーサー賞)にエントリーしている6名の中では、中田竜太(12R6枠※1回乗り)が、初日2連対(2着・1着)と好発進を決めている。

その中田竜は「ターンでロスしていたけど、リプレーを見たら前に押していた。出足なんかはいいと思います」と自信を示していた通り、実戦仕様の舟足。好ボート(46.5%)の恩恵もありそうで、不利な大外戦でも侮れぬ存在だ。

その他、伸び系統がいい坪井康晴(8R4枠&12R2枠)・岡崎恭裕(12R4枠※1回乗り)の両者と、「伸びが付いて好きなバランス型になった」と上昇実感の峰竜太(7R3枠&12R1枠)も仕上がりは順調そうだ。

さらに、初戦(昨8R)を5コースからの「捲り差し」で快勝した石渡鉄兵(12R3枠※1回乗り)も「回り足は凄くいい!」と、今後の見通しは極めて明るい。

逆に、「どうすればいいのかな…」と意気消沈の中野次郎(12R5枠※1回乗り)だけは、新ペラの調整に手間取り、非常に厳しい状態。場合によっては、本体整備も視野に入れる一日になりそうだ。

ドリーム戦組以外では、前記した中田竜とともに、2連対スタートを決めた三井所尊春(2着・1着)&上平真二(2着・2着)の両者も、足色はすこぶる良い。

特に、「乗りやすくなったし、足も普通以上はありそうですね」の三井所は、全体に上位クラスの足。当地の機出しには自信満々で、さらなるパンチ力(伸び)のアップも可能だろう。本日の1枠戦(7R※1回乗り)は、中枠に峰&秋山という強敵2者が控えているが、S互角なら逃げ切りが濃厚だ!

そして、当地の看板機とタッグを組んでいる下條雄太郎&宇佐見淳の両者も、モーターは相当に出ている。下條(19号機)は機歴通りに中間速&直線が強力だが、前検日は「いいところがなかった」と疑心暗鬼だった宇佐見も「新ペラを自分の形に調整しました。チルトを0.5度に跳ねた後半(昨7R)は、一瞬の反応が凄く良くなってましたよ!」と調整にメドが立った様子。今の状態なら、本日の1回乗り(2R5枠)は一発がありそうな雰囲気だ。

さらには、本日ともに1回乗りの古賀繁輝(3R1枠)&飯山泰(6R1枠)の両者も、大分底上げができている。古賀は機歴もいい部類で、今後の調整如何では上位級まで望めそう。一方の飯山は、初戦(昨2R6枠)で6着の後、後半(昨7R)で会心の「カド捲り」を決めて1着を奪取した。

なお、飯山は低調機とのタッグだが「整備とペラの調整で、行き足から良くなりました」と伸び系統が著しく上昇。古賀とともに勝ちが計算できる“イン戦1回乗り”で、気合を入れて目一杯のSを張り込んでくるはずだ!
3月24日(金)

初日
注目のスーパーエース機18号は秋山が獲得!

今年度のラストシリーズ、「G1ダイヤモンドカップ」がいよいよ開幕する。3準優制の6日間で争われ、まずは準優“ベスト18”を目指して予選を4日間戦うが、名うての「江戸川巧者」に加えて、SG常連の「銘柄級」も多数参戦しており、ハイレベルな攻防が繰り広げられるのは必至だ。

また、現行のモーターは昨年4月の使用開始から約1年が経過し、今節を以って使い収めとなる。すでにビッシリと使い込まれており、素性の差は明白。上位機・中堅機・下位機と区別が完了しており、特に上位と下位のパワー格差は著しく大きい。

そして、初日の12Rには、ドリーム戦の第一弾となる「ドリームレーサー賞」が組まれているが、同レースに6号艇で登場する秋山直之(※初日1回乗り)が、当地のスーパーエース機である「18号」をゲットした。注目された前検のS練習は(期待とは裏腹に)ごく平凡な気配に映ったが、Sを合わせに行った感が強く、実戦での“一変”は確実だろう。

秋山本人も「ハッキリ掴めていませんが、(18号機は)同期の崎(利仁)選手が優勝したり、上村(純一)君(=昨年のG2江戸川634杯で優出)も見ていますし、いいイメージしかないです」と、同機のパワーは認識している。前回の当地戦で付けた「F」は重荷だが、Sで互角に行ければ、枠番不問で好勝負を期待していい。

その他の初日ドリーム戦組では、瓜生正義(1枠)・濱野谷憲吾(3枠)・湯川浩司(4枠)の3者も、まずまずの動きを見せていた。この中で最も伸びていたのは湯川だが、本人的には「ペラを一から叩きたい」とのことで、まだ「出足系」に不満を残している様子。しかし、当地G1戦で「V3」の実績はダテではなく、現状の伸び気配を考慮すると、この先“快速”に仕上がる可能性を秘めている。

一方の瓜生&濱野谷は、どちらかと言うと「出足型」の気配。この両者は前検の時点で「乗りやすい」と話しており、着はしっかりまとまりそうな雰囲気。なお、濱野谷は「前節(の江戸川)は、Fが沢山出たんでしょ? その点だけは気を付けるよ」とSには警戒しているが、勝手知ったる地元の大エースだけに、仕掛けの不安は大きくないはずだ。

そして、2日目のドリーム戦(12Rゴールデンレーサー賞)にエントリーしている坪井康晴・石渡鉄兵・岡崎恭裕・中田竜太の4人も、首尾良く好モーターを手にしている。ただ、伸び気配がかなり目に付いた坪井&岡崎と、握り込みや行き足がスムーズだった中田に対して、石渡は「乗りやすさはあるけど、坪井選手に伸びられましたね…」と話しており、前検一番時計(タイ)を計測したものの、納得はしていない様子だった。

「どちらかと言うと、伸び型ではないと思う」と分析している石渡は、当地で「伸び型」を理想としているが、現状でも「行き足」に関しては決して悪くなく、5枠で登場する本日の初戦(8R※1回乗り)は、本領の“S攻勢”で上位着を狙う。

さらに、下條雄太郎(19号機)・宇佐見淳(56号機)・赤坂俊輔(14号機)・杉山正樹(21号機)の4人も、当地きっての好モーターを獲得。この中で動きが目立っていたのは、下條と赤坂の“長崎コンビ”で、スリット付近から直線にかけてが相当に強力だった。

なお、赤坂は「伸びるけど曲れない」と言う通り、乗り心地が課題となりそうだが、本日の1回乗り(3R5枠)は伸びが生きる位置で一発が見込めるし、回り足の雰囲気も良かった下條も、内枠からの1回乗り(10R2枠)で上位争い必至だ。

一方の杉山&宇佐見の愛知勢では、「回転の上がりが良かったし、エンジンに力強さを感じました」と話す杉山が手応えを実感していたのに対して、「S特訓ではいいところがなかった…」の宇佐見は渋い表情だった。

その宇佐見は「前節で新ペラに換わっていて、まだ叩いてる途中なんです」とも話しており、直前の展示気配を注視したいところ。ただ、宇佐見の「56号機」は、当地のエース機(18号)に次ぐポテンシャルを誇る“快速モーター”だけに、額面通りのパワーを引き出せるようなら、初日の2走(3R4枠&7R1枠)は、間違いなく好勝負ができるはずだ。

その他では、“江戸川3割増し”の岡村仁(4R3枠※1回乗り)が「何か良さそうです。起こしから全体に悪くない」と機歴以上の動きを見せれば、近況絶好調の稲田浩二(11R5枠※1回乗り)も「水を掴んでいて、気になるところはなかったです」と笑顔。この近畿両者は当地水面との相性も抜群で、節間を通して注目しておきたい存在だ。