4月19日 (金)
自転車のまち稲城杯 第48回サンケイスポーツ杯

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第43回大江戸賞

2021年8月16日〜2021年8月22日
優勝者:4401 小林   泰(東京)

6日間の2準優制で争われた当地恒例のお盆シリーズ「第43回大江戸賞」は、8/18(水)に実施される予定だった3日目が強風高波浪のため中止・順延となり、予定より1日遅れの22日(日)に最終日の優勝戦が行われた。 なお、「シリーズリーダー」を務めたのは、初日の「江戸川選抜戦」を「2コース捲り」で圧勝した飯山泰。その飯山は、予選を「オール3連対」の快進撃で楽々とトップ通過。準優戦(12R)こそ一旦は捲り差した奥平拓也に先行されたものの、渾身の「2M全速」で奥平を逆転して、V戦のポールポジションを勝ち獲った! その他、予選2位の荒井翔伍は準優戦(11R)を2着で、V戦は3枠回りに。その荒井を「2コース差し」で仕留めた小林泰と、準優戦で熾烈を極めた「3着争い」に競り勝った前沢丈史(12R)&佐藤大佑(11R)の両者もファイナリストに名乗りを上げた。 ちなみに、今回の大江戸賞は気温が低かった序盤の2日間は静水面となったが、真夏の太陽が復活した3日目以降は、連日に亘って強い南風(追い風)が吹いた。なお、最終日も南風が強く、安定板装着の2周戦で開始されたが、順目の「上げ潮」が強まり、水面状況が改善した8R以後は通常の3周戦でレースが行われた。 そして迎えたV戦は全艇のSTが「0.20前後」で、ほぼ横一線にてスリットラインを通過。隊形的には「イン有利」ではあったものの、先マイ態勢の飯山(1号艇)に対して、3コースの荒井がフルターンの「強捲り」を敢行。そのため、応戦気味に回った飯山は引き波に沈められ、荒井も強い「追い風」+「上げ潮」に流されて、ターンが膨れ気味になった…。 よって、1Mには広大な「差し場」が生まれた。まず2コースの小林が「一番差し」で抜け出しかけたが、切れ味鋭い「捲り差し」を捻じ込んで来たのは前沢(5号艇)。バックストレッチは、外側から荒井・前沢・小林でほぼラップ状態となったが、最内にいた小林が2M先取りした。 その2Mで、前沢は小林を差せる角度だったが、内を突いてきた佐藤(6号艇)を回して捌く形に…。それでも、前沢はホームストレッチで小林に肉薄したが、正味のパワーで勝った小林が前沢を振り切り、優勝を確定的なものとした。 後続は、前沢がそのまま2着に入線。また「3着争い」は、1周2Mを差し込んだ奥平(4号艇)と佐藤で大接戦となったが、最終的には3周のバックストレッチで内々を伸び上がった佐藤が3着。その結果、3連単の「2-5-6」は64番人気の「38,810円」という大波乱で、伝統の大江戸賞が終幕した。 さて、勝った小林は、昨年10月の「デイリースポーツ杯」以来、当地では「2回目」の優勝(※自身通算「8回目」のV)。なお、3節前の丸亀(G2戦)でフライングを切ってしまったが、その後の若松・桐生で「2連続優出」とリズムアップ。今シリーズも「流れの良さ」を感じさせる安定した運びで、隙のないレースを展開した。 その小林、準優戦後のインタビューでは「乗り心地・ターン回りには納得しています」と控え目に自身の機力を評価していたが、序盤の時点からパワー気配は抜群。その一方で、飯山からは準優戦後に「節イチ宣言」が飛び出したが、「ターン回り」の力感を加味すると、この小林が「節イチ」と言っても過言ではないほど機は仕上がっていた! また、相棒の「50号機」は、3節前に「江戸川の鬼」として鳴らす平尾崇典が「もし(10月の)記念に呼んでもらえたら、また引きたいと思えるエンジン!」と惚れ込んでいたもの。実際、乗り手の調整如何で志向する舟足が高いレベルで仕上がるモーターで、今後も「エース級」の1機として君臨し続けるはずだ。 ちなみに、今節のV戦には地元の東京支部においても、名立たる「荒波巧者」が集結。その中に入ると、以前に「波は得意ではないんですよ…」と話していた小林の水面実績は見劣ったが、今シリーズは節間を通して素晴らしい「乗りっぷり」を披露。安定して速い「S」から繰り出される攻撃もなかなかの「破壊力」を秘めているし、今回の「V」で少々苦手意識を抱いていた江戸川の水面に対しても自信を深めたことだろう。




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