11月23日 (土)

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ういちの江戸川ナイスぅ~っ!カップ

2022年10月4日〜2022年10月9日
優勝者:3436 柏野 幸二(岡山)

男女混合の6日間(2準優制)で争われた「ういちの江戸川ナイスぅ~っ!カップ」は、開催初日の終盤戦(10R以後)と、4日目の8R以降が強風高波浪により中止・打ち切りとなったが、日程に変更はなく10月9日(日)に優勝戦が行われた。 なお、計8レースが中止されたため、各選手の予選出走回数にバラつきが生じたが、その予選を牽引して準優戦の1号艇を獲得した柏野幸二(予選1位)・佐藤大佑(同2位)は、ともに準優をキッチリ逃げ切って1着。その結果、柏野がV戦のポールポジションを手にした。 また、地元の東京支部からは(佐藤以外に)山本英志・若林将がファイナルに進出。一方、遠征組では柏野の他に佐々木和伸と、節間を通して見事な「波乗り手腕」を披露した中野希一が6強入り。ちなみに、埼玉支部の気鋭・中野は以前に「水神祭(初勝利)」も飾った江戸川で、今度は念願の「初優出」を決めた! そして、最終日の開催は「向かい風」+「下げ潮」の好水面でレースが始まったが、「下げ止まり」となった5Rに安定板が装着された他、逆目の「上げ潮」が強まってウネリが生じ始めた9R以降は2周戦となった。しかし、V戦の時間帯は風も潮流も弱まったため、水面コンディションは若干改善した。 迎えた優勝戦のスリットラインは段差の少ない隊形となり、中でもインの柏野がトップS(0.09)の飛び出し。しかし、スリット後に若干伸びた佐藤(2号艇)が猛然と「ジカ捲り」を敢行。柏野は旋回中期で佐藤の引き波に嵌りかけたが冷静なターンで立て直すと、バック線の半ばで佐藤とラップ状態に持ち込んだ。 さらに、佐藤マークから差した山本(3号艇)が最内を伸びてきたが一歩及ばず、柏野が2Mを先取り。その2Mで渾身の「差し返し」を狙った佐藤は入り切れず、ここで先行態勢を築いた柏野の「V」が確定的となった! 後続は、佐藤と2Mを差し込んだ山本・中野(5号艇)の3者による熾烈な「次位争い」に。なお、決着が付いたのは最終の2周2Mで、山本と中野を回して捌き切った佐藤が2着。そして、ホームストレッチで山本に伸び勝った中野が3着に入線した。 さて、シリーズを制した柏野は、前回戦(3月の関東日刊紙BR記者クラブ杯)からの「江戸川2連覇」を達成(※当地通算「7回目」のV)。その前回は、今回以上の荒水面で5コースから「捲り差し」でアッと言わせたが、予選1位から「王道」を歩んだ今回は負けられぬ1号艇での大一番。第一関門の準優戦をオンラインのタッチS(0.00)で踏み止まった時点で、完全に流れは柏野へ向いていた! その柏野、準優戦後のインタビュー時に「江戸川のウィニングランが大好き!」と話していたが、V戦の後にレスキュー艇に乗って再登場すると、まるで「初V」を飾った選手のように喜びを爆発させていた。それとともに、多くのファンに感謝の念を示して、充実のシリーズを締め括った。 最後に、通算優勝回数を「59」に伸ばした柏野は、前検日の時点で「6.11」だった勝率も最終的に「6.33」まで上昇して、4期ぶりの「A1級復帰」が見えてきた。「妥協」の二文字とは無縁で精力的に仕事に励む柏野は気持ちもまだまだ若く、今後も息の長い活躍を期待したい!




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