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第21回日刊ゲンダイ杯 | 2022年3月17日〜2022年3月20日 |
優勝者:4024 井口 佳典(三重)
4日間のシリーズ(得点率制)の「第21回日刊ゲンダイ杯」は、予選2日目の12Rが強風高波浪で中止・打ち切りとなったものの、日程通りの3月20日(日)に優勝戦が行われた。 なお、予選を「オール2連対」でクリアした島村隆幸がトップ通過を果たして、V戦のポールポジションを獲得。さらに、初日の「江戸川選抜戦」を制した魚谷智之と、同じ選抜組の宮之原輝紀も順当にベスト6入り。そして「機力不足」に苦しんだ井口佳典も予選最終日を「1着・2着」と意地を見せて、4位で予選をクリアした。 また、予選3走を「2着・1着・3着」にまとめた野村誠もV戦に駒を進めた他、地元の戸塚邦好が里岡右貴と同得点率(6位)ながら「1着本数の差」で上回って、最後の優出切符を手に入れた。 そして迎えた最終日は、ホーム「向かい風」がやや強く吹いたため、潮回りが逆目の「上げ潮」へ変わる直前の7Rに安定板が装着された。しかし、10R以降は風が一気に収まり、V戦は絶好の水面コンディションとなり、まずは4カドからトップS(0.15)を決めた井口がスリット線の攻防で主導権を握った。 井口はスリット後に出て行くことはなかったが、その仕掛けに触発されたジカ内の宮之原(3号艇)が「全速捲り」を敢行すると、インの島村が応戦気味に1Mを先マイ。その瞬間に「捲り差し」へ切り替えた井口が鋭く艇間を割って、バック線で島村に並び掛けた。 なお、バックストレッチでの「伸び比べ」では島村が勝り、井口に対して「外伸び」していたが、艇を合わせて堪えた井口が内有利に2Mを先取り。ここで一気に島村との差を広げた井口の「V」が確定的となった! 後続は、島村がそのまま2着に入線。一方、2周1Mで失速気味になった魚谷(2号艇)を野村(5号艇)が追い上げてきたが、続く2周2Mで野村は引き波に嵌り、魚谷が3着を死守した。 さて、最後に「千両役者」ぶりを発揮した井口は、2014年8月の「G3アサヒビールカップ」以来、当地では通算「3回目」の優勝。ただ、今節の予選道中は「機力不足」で苦戦を強いられた。実際、1号艇に抜擢された初日の選抜戦では、2・3コースの魚谷・島村の2人に惨敗を喫していた。 ちなみに、井口の相棒(19号機)は昨年12月のG2戦(江戸川634杯)で下出卓矢が「V」を飾った実績機だったが、前節(操者:仲谷颯仁)の「2度の転覆」でパワーが急下降…。そのため、整備に奔走して「勝負駆け」を成功させた後も、井口は「足の差を見せ付けられているし、もう一度整備します」と話し、最終日も「ピストン」と「リング」を交換してV戦に臨んだ。 結果的に、上位機との「直線差」を最後まで埋めることはできなかったが、一瞬の「出足」と「行き足」は若干改善。それにも増して、ラストは「旋回力」+「勝負強さ」でもぎ獲った勝利と言えよう。宮之原がレバーを握る瞬間に自らも呼応して「ここしかない!」というスペースに捻じ込んだ「捲り差し」は見事と言う他なく、レース後は詰め掛けた多くのファンから喝采を浴びていた!
4日間のシリーズ(得点率制)の「第21回日刊ゲンダイ杯」は、予選2日目の12Rが強風高波浪で中止・打ち切りとなったものの、日程通りの3月20日(日)に優勝戦が行われた。 なお、予選を「オール2連対」でクリアした島村隆幸がトップ通過を果たして、V戦のポールポジションを獲得。さらに、初日の「江戸川選抜戦」を制した魚谷智之と、同じ選抜組の宮之原輝紀も順当にベスト6入り。そして「機力不足」に苦しんだ井口佳典も予選最終日を「1着・2着」と意地を見せて、4位で予選をクリアした。 また、予選3走を「2着・1着・3着」にまとめた野村誠もV戦に駒を進めた他、地元の戸塚邦好が里岡右貴と同得点率(6位)ながら「1着本数の差」で上回って、最後の優出切符を手に入れた。 そして迎えた最終日は、ホーム「向かい風」がやや強く吹いたため、潮回りが逆目の「上げ潮」へ変わる直前の7Rに安定板が装着された。しかし、10R以降は風が一気に収まり、V戦は絶好の水面コンディションとなり、まずは4カドからトップS(0.15)を決めた井口がスリット線の攻防で主導権を握った。 井口はスリット後に出て行くことはなかったが、その仕掛けに触発されたジカ内の宮之原(3号艇)が「全速捲り」を敢行すると、インの島村が応戦気味に1Mを先マイ。その瞬間に「捲り差し」へ切り替えた井口が鋭く艇間を割って、バック線で島村に並び掛けた。 なお、バックストレッチでの「伸び比べ」では島村が勝り、井口に対して「外伸び」していたが、艇を合わせて堪えた井口が内有利に2Mを先取り。ここで一気に島村との差を広げた井口の「V」が確定的となった! 後続は、島村がそのまま2着に入線。一方、2周1Mで失速気味になった魚谷(2号艇)を野村(5号艇)が追い上げてきたが、続く2周2Mで野村は引き波に嵌り、魚谷が3着を死守した。 さて、最後に「千両役者」ぶりを発揮した井口は、2014年8月の「G3アサヒビールカップ」以来、当地では通算「3回目」の優勝。ただ、今節の予選道中は「機力不足」で苦戦を強いられた。実際、1号艇に抜擢された初日の選抜戦では、2・3コースの魚谷・島村の2人に惨敗を喫していた。 ちなみに、井口の相棒(19号機)は昨年12月のG2戦(江戸川634杯)で下出卓矢が「V」を飾った実績機だったが、前節(操者:仲谷颯仁)の「2度の転覆」でパワーが急下降…。そのため、整備に奔走して「勝負駆け」を成功させた後も、井口は「足の差を見せ付けられているし、もう一度整備します」と話し、最終日も「ピストン」と「リング」を交換してV戦に臨んだ。 結果的に、上位機との「直線差」を最後まで埋めることはできなかったが、一瞬の「出足」と「行き足」は若干改善。それにも増して、ラストは「旋回力」+「勝負強さ」でもぎ獲った勝利と言えよう。宮之原がレバーを握る瞬間に自らも呼応して「ここしかない!」というスペースに捻じ込んだ「捲り差し」は見事と言う他なく、レース後は詰め掛けた多くのファンから喝采を浴びていた!
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