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スカパー!・JLC杯ルーキーシリーズ第20戦 | 2022年11月7日〜2022年11月12日 |
優勝者:4872 山下 流心(広島)
「オール20代」の若手選手によって争われた「スカパー!・JLC杯ルーキーシリーズ第20戦」は、節間を通して水面コンディションに恵まれ、日程通りの11月12日(土)にファイナルの優勝戦が行われた。 なお、当タイトル戦が実施されるのは2月に続いて今年2回目。その前回も(F・転覆等の)事故が多かったが、今シリーズも4・5日目に事故が多発。特に、4日目は1日に2本のFを切った地元の鈴木雅希が即日帰郷となった他、節間を通して途中帰郷者が多いシリーズとなった。 また、5日目に実施された2つの準優戦は、予選1位の鈴谷一平が準優【12R】でFに散る大波乱に…。それに対し、2位通過の井上忠政は準優【11R】をキッチリ逃げ切って、V戦のポールポジションを掴んだ。 その井上を含めて、初日の選抜メンバーからは中村魁生・山下流心と、「G1タイトル」を持つ格上の板橋侑我&栗城匠の「118期コンビ」がベスト6入り。さらに、当地「フレッシュルーキー」の金山立樹が念願の「初優出」を果たした。 そして迎えた最終日は、穏やかな風が吹く絶好のボート観戦日和に。V戦も弱い「追い風」+「上げ潮」の好水面でレース開始となったが、スリット線で先行したのは内枠の2者。インの井上が力強く先マイすると、2コース差しの中村が順走して「大阪ワン・ツー」で決したかに思われた…。 だが、先行する井上がバック線の半ばに差し掛かったところで、無常にも井上・中村の両者に対し「Fコール」が鳴り響いた…。その結果、外マイの山下(3号艇)と、2番差しから浮上した板橋(4号艇)の両者が繰り上がり、BSの内々を伸ばした板橋が一旦は先頭に躍り出た。 しかし、続く2Mを先取りした板橋は、ターンマークに寄り過ぎて懐が甘くなった。そこを逃すことなく鋭く差し込んだ山下が、板橋を一気に交わして逆転。2周1Mもスムーズに回り切った山下の「V」が確定的となり、板橋は2着。そして、栗城(5号艇)が3着に入線した。 さて、波乱続きだった「ルーキーシリーズ」を制した山下は、「初V」を飾った今年1月の戸田以来、通算2回目の美酒。なお、今節は「新プロペラ」でのスタートとなったが、丹念な調整が実って日々気配が上昇。V戦の後は「F艇が出たレースになったけど、回り足はトップクラスだと思っていたし、最後もそこを生かせましたね」と納得の仕上がりで大一番に臨めたことが、1周2Mの「逆転劇」を呼び込んだ。 ちなみに、自身の「初優出」が2018年10月の当地戦(第42回日刊スポーツ杯)だった山下。しかも、その時は1号艇でのファイナル進出だったが、一歩及ばずの銀メダル(準V)。それ故に「江戸川は結構相性がいいし、初優出をした地で取り戻せて嬉しい!」と4年越しの「リベンジV」を果たして、普段はクールな山下が喜びを爆発させていた! 最後に、今期が「初A1」の山下だが、前期は期初めに手痛いFを切ったことで低迷。来期(※2023年前期)はB1級から出直すことになるが、本人は「今期はG1を経験できたし、絶対にA1級に戻れるようにしたい」と次なる目標を掲げた。また、今回が通算「7回目」の優出とあって、まだ「成長途上」であることは確か。今後も精進を重ねれば、今以上にパワーアップすることは可能だ!
「オール20代」の若手選手によって争われた「スカパー!・JLC杯ルーキーシリーズ第20戦」は、節間を通して水面コンディションに恵まれ、日程通りの11月12日(土)にファイナルの優勝戦が行われた。 なお、当タイトル戦が実施されるのは2月に続いて今年2回目。その前回も(F・転覆等の)事故が多かったが、今シリーズも4・5日目に事故が多発。特に、4日目は1日に2本のFを切った地元の鈴木雅希が即日帰郷となった他、節間を通して途中帰郷者が多いシリーズとなった。 また、5日目に実施された2つの準優戦は、予選1位の鈴谷一平が準優【12R】でFに散る大波乱に…。それに対し、2位通過の井上忠政は準優【11R】をキッチリ逃げ切って、V戦のポールポジションを掴んだ。 その井上を含めて、初日の選抜メンバーからは中村魁生・山下流心と、「G1タイトル」を持つ格上の板橋侑我&栗城匠の「118期コンビ」がベスト6入り。さらに、当地「フレッシュルーキー」の金山立樹が念願の「初優出」を果たした。 そして迎えた最終日は、穏やかな風が吹く絶好のボート観戦日和に。V戦も弱い「追い風」+「上げ潮」の好水面でレース開始となったが、スリット線で先行したのは内枠の2者。インの井上が力強く先マイすると、2コース差しの中村が順走して「大阪ワン・ツー」で決したかに思われた…。 だが、先行する井上がバック線の半ばに差し掛かったところで、無常にも井上・中村の両者に対し「Fコール」が鳴り響いた…。その結果、外マイの山下(3号艇)と、2番差しから浮上した板橋(4号艇)の両者が繰り上がり、BSの内々を伸ばした板橋が一旦は先頭に躍り出た。 しかし、続く2Mを先取りした板橋は、ターンマークに寄り過ぎて懐が甘くなった。そこを逃すことなく鋭く差し込んだ山下が、板橋を一気に交わして逆転。2周1Mもスムーズに回り切った山下の「V」が確定的となり、板橋は2着。そして、栗城(5号艇)が3着に入線した。 さて、波乱続きだった「ルーキーシリーズ」を制した山下は、「初V」を飾った今年1月の戸田以来、通算2回目の美酒。なお、今節は「新プロペラ」でのスタートとなったが、丹念な調整が実って日々気配が上昇。V戦の後は「F艇が出たレースになったけど、回り足はトップクラスだと思っていたし、最後もそこを生かせましたね」と納得の仕上がりで大一番に臨めたことが、1周2Mの「逆転劇」を呼び込んだ。 ちなみに、自身の「初優出」が2018年10月の当地戦(第42回日刊スポーツ杯)だった山下。しかも、その時は1号艇でのファイナル進出だったが、一歩及ばずの銀メダル(準V)。それ故に「江戸川は結構相性がいいし、初優出をした地で取り戻せて嬉しい!」と4年越しの「リベンジV」を果たして、普段はクールな山下が喜びを爆発させていた! 最後に、今期が「初A1」の山下だが、前期は期初めに手痛いFを切ったことで低迷。来期(※2023年前期)はB1級から出直すことになるが、本人は「今期はG1を経験できたし、絶対にA1級に戻れるようにしたい」と次なる目標を掲げた。また、今回が通算「7回目」の優出とあって、まだ「成長途上」であることは確か。今後も精進を重ねれば、今以上にパワーアップすることは可能だ!
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