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第47回デイリースポーツ杯 | 2023年9月2日〜2023年9月7日 |
優勝者:3956 横澤 剛治(静岡)
「第47回デイリースポーツ杯」(4日間開催・得点率制)は最終日を目前に2日間の順延を挟んだが、無事に最終日の最終戦まで行われ幕を閉じた。 最終日となった9月7日(木)は終日5m前後の向かい風、ないしは右横風が吹いたが、潮流とのぶつかりもなく比較的穏やかな水面の下で開催。 安定板の装着もなくスピードのある戦いが見られた。ファイナル1枠に座った横澤剛治は、今節序盤から飛ばしていた。初戦、江戸川選抜戦と初日を連勝し、2日目も鋭い5コース捲り差しを魅せて3連勝。レース足を中心に仕上がりは上々と見えていた。ところが勝負の3日目、そのレース足に陰りが見える3・3着。やや得点率を下げた横澤は1枠こそ掴んだものの、自他ともに足色には不安の声が上げられていた。対照的に、ファイナル2枠の森作雄大、同3枠の是澤孝宏など敵は着々と機出しに成功してきた面々。5枠だった坂元浩仁も直前ではなかなかの雰囲気を醸していた。そんな中でのファイナル、横澤はまず気合のSを行った。コンマ06!6枠の藤田俊祐以外の全艇がゼロ台まで踏み込むスリット合戦ではあったが、横澤もやや早仕掛けの策からキッチリ遅れないSを踏んだ。突出する様子こそないが、1Mを過不足なく先制。是澤の捲り差しは波をなぞって不発、バックではテンで差した森作との一騎打ちの様相を呈した。 一瞬、出口では差しが届いたように見えた。やはり足の差が出るか…、と思ったらば、二の足から直線でジワジワ引き離したのはむしろ横澤の方。 順延された2日間の調整がプラスアルファに働いたか、森作の外から徐々に艇を伸ばして舳先を塞いだ。2Mを先取りした横澤は、競り合う後続をグングン突き放して優勝へ一人旅。 終わってみれば圧巻の逃走劇だった。準優勝は2Mの混戦を捌いた是澤。3着は3周にわたる接戦が演じられたが、地元期待の若手・藤田が追い上げ競り勝ち、結果は1-3-6(26.6倍)。 レスキュー艇に乗って現れたウイニングランでは、『期待に応えた安堵』と『重圧を感じたまま過ごした都合3日間の疲れ』が織り混ざった表情で汗を拭う姿が印象的だった。そしてなんと、横澤はこれが当地7度目の優勝!まさしく当地巧者である。斡旋状況を見れば、次節=戸田一般戦のあとには記念戦線に出場が予定されている。近況、やや記念での活躍を見る機会が減っている感も否めないが、今回の優勝をリズムアップのきっかけとして、さらに上の舞台での躍動を見たいものである。
「第47回デイリースポーツ杯」(4日間開催・得点率制)は最終日を目前に2日間の順延を挟んだが、無事に最終日の最終戦まで行われ幕を閉じた。 最終日となった9月7日(木)は終日5m前後の向かい風、ないしは右横風が吹いたが、潮流とのぶつかりもなく比較的穏やかな水面の下で開催。 安定板の装着もなくスピードのある戦いが見られた。ファイナル1枠に座った横澤剛治は、今節序盤から飛ばしていた。初戦、江戸川選抜戦と初日を連勝し、2日目も鋭い5コース捲り差しを魅せて3連勝。レース足を中心に仕上がりは上々と見えていた。ところが勝負の3日目、そのレース足に陰りが見える3・3着。やや得点率を下げた横澤は1枠こそ掴んだものの、自他ともに足色には不安の声が上げられていた。対照的に、ファイナル2枠の森作雄大、同3枠の是澤孝宏など敵は着々と機出しに成功してきた面々。5枠だった坂元浩仁も直前ではなかなかの雰囲気を醸していた。そんな中でのファイナル、横澤はまず気合のSを行った。コンマ06!6枠の藤田俊祐以外の全艇がゼロ台まで踏み込むスリット合戦ではあったが、横澤もやや早仕掛けの策からキッチリ遅れないSを踏んだ。突出する様子こそないが、1Mを過不足なく先制。是澤の捲り差しは波をなぞって不発、バックではテンで差した森作との一騎打ちの様相を呈した。 一瞬、出口では差しが届いたように見えた。やはり足の差が出るか…、と思ったらば、二の足から直線でジワジワ引き離したのはむしろ横澤の方。 順延された2日間の調整がプラスアルファに働いたか、森作の外から徐々に艇を伸ばして舳先を塞いだ。2Mを先取りした横澤は、競り合う後続をグングン突き放して優勝へ一人旅。 終わってみれば圧巻の逃走劇だった。準優勝は2Mの混戦を捌いた是澤。3着は3周にわたる接戦が演じられたが、地元期待の若手・藤田が追い上げ競り勝ち、結果は1-3-6(26.6倍)。 レスキュー艇に乗って現れたウイニングランでは、『期待に応えた安堵』と『重圧を感じたまま過ごした都合3日間の疲れ』が織り混ざった表情で汗を拭う姿が印象的だった。そしてなんと、横澤はこれが当地7度目の優勝!まさしく当地巧者である。斡旋状況を見れば、次節=戸田一般戦のあとには記念戦線に出場が予定されている。近況、やや記念での活躍を見る機会が減っている感も否めないが、今回の優勝をリズムアップのきっかけとして、さらに上の舞台での躍動を見たいものである。
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