【優勝】宮田龍馬(5016・兵庫)7月25日(金)「第25回スカッとさわやか杯」(6日間開催・2準優制)の優勝戦が行われた。
ファイナル1号艇へ勝ち進んだのは予選7戦6勝で圧巻の得点首位に立った宮田。準優日前半の一般カードでまさかの転覆アクシデントがあり、その影響避けられずの足色で臨んだ準優だったが高品質のSから速攻劇。
抜群の出足・ターン回りで軽快な実戦足は薄くなってしまったがS付近から先の足色は十分。最終日の始まりは大潮の下げと南風がぶつかり第1Rから安定板装着の2周戦。ファイナルの時間帯は上げ潮・南風と順目だったが潮風ともに強く、板着き2周戦のまま実施。
頂上決戦に昇りつめたのはイン宮田から北山→荒木→松尾→高田→畑田の6名。上げ潮流速50cm・南風約8m・波高約20cmのスロー優位な水面コンディションでゴングとなる中、トップスタートを決めたのは高田・畑田のアウト2者でコンマ19。
全体的に遅いタイミングの中、宮田はコンマ20から2者に続く3番手スタート。ダッシュから覗いた高田が若干伸びるも松尾・荒木を越える事はなく、スリットからキッチリ伸び返した宮田がマイペースに先マイ敢行。
バックストレッチでは一艇身ほど出て、コーナーを重ねる度にジワリジワリとセーフティーリードを広げた。後ろでは絞れなかった高田と締められかけた松尾が1周1Mで後手。差す北山、握る荒木が次位争いの後ろから二段気味に畑田も来たが距離縮まらず。
焦点の2着争いは北山と荒木の道中戦へ。一周目終了時点では北山優位も、2周1Mの手前で上手く潜り込んだ荒木が合わせながらの巧旋回。2周BSで外に出された北山は最終コーナーで無理くり荒木の内に潜るも、ここは荒木が待っての冷静な差し返し。
道中捌き合いで下剋上を果たした荒木が宮田の背中に続き、結果は1-3-2(19倍・6番人気)で決着。今年1月の戸田以来通算5回目、江戸川では初Vとなる宮田が今節のレースタイトルに相応しく「さわやか」に頂点へと立った。
9月に若手レーサーの頂点を決める「PG1 ヤングダービー」へ向けて、今回24場トップクラスの特殊水面で掴んだ手応えは今後大きな糧となるはず。その快速スタートにも更なる磨きをかけて、ビックタイトルへ一歩ずつ近づいて行って欲しい。 |