【優勝】島村隆幸(4685・徳島)5日間の得点率制で実施された「月兎ソースカップ」は、初日の終盤戦こそ多少水面が波立ったが、その後は水面コンディションが安定。日程通りの10月17日(月)にファイナルの優勝戦が行われた。
ちなみに、荒水面での戦いとなった初日メインの「江戸川選抜戦」は、6コース発進の小池修平が「大捲り」を炸裂させて快勝。しかし、シリーズを牽引すると思われた小池は2日目の後半戦で転覆を喫して、無念の負傷帰郷となった…。
なお、3日目終了の時点で得点率のトップに立った島村隆幸と同2位の大澤普司が、ポイント上で頭一つ抜け出していたが、予選最終日(4日目)を「1着・3着」にまとめた島村がV戦のポールポジションを獲得。大澤も2位で優出を決めた。
さらに、初日・2日目を「3連勝」と快進撃を演じた山田亮太は、3日目に着を落としたものの、4日目の2走を「連勝」して3位通過が確定。加えて、河合三弘・川上聡介・安達裕樹の東海勢が「勝負駆け」を成功させて、ファイナルに名乗りを上げた。
そして迎えたV戦は、微風の吹く絶好の水面コンディションの下でレース開始となり、勢い良く「ゼロ台」で飛び出したスロー枠の3者がスリット線の攻防を制した。なお、1周1Mは「ジカ捲り」を匂わせていた大澤(2号艇)が「差し」に回ったため、インの島村が悠々と先マイに成功。
その島村は旋回後期の返りも上々で、バック線に向くと一気に後続を突き放して「一人旅」に持ち込んだ。そして、続く2Mをノーミスで先取りした島村の「V」が早くも確定的となった!
なお、完全に「内主導」となったため、後続も差した大澤・河合(4号艇)と、外をツケ回った山田(3号艇)の3者による「次位争い」となり、2Mを捌いた大澤が終始優位に運んだ。その大澤に対し、最後まで食い下がったのは山田だったが、大澤が山田に競り勝って2着。山田は3着でゴールした。
さて、「逃げ完勝劇」で念願の「江戸川初制覇」を飾った島村だが、相棒の「18号機」は当初「伸び寄り」の脚勢だったものの、最終的には理想的な「バランス型」の舟足へ移行。予選終了後のインタビューでは「Sがメチャ難しくて、10に入らない」と少し不安を覗かせていたが、最後は「S巧者」らしく、会心のトップS(0.06)を決めて、圧倒的な「1番人気」に応えて見せた!
その島村、当地の前々回(3月の日刊ゲンダイ杯)もV戦1号艇を勝ち獲ったが、「あの時は井口(佳典)さんのターンが凄過ぎた…」とSGレーサーの強烈な「捲り差し」に屈して2着。その悔しさを胸に臨んだ今シリーズは、予選の段階から気合が違っていた。これで当地は今年に入って「3連続優出」と無類の安定感を誇り、江戸川の「難水面」を完全に攻略した印象だ。
また、昨年「V5」ながら初のSG戦(ボートレースクラシック)出場へ一歩届かなかった島村だが、前走地・平和島からの「連続V」で今年の優勝回数を「4」に伸ばした。よって、今後もクラシック出場が「当確」となる「V6」を目標にどん欲に攻め続けたいところで、当地に再登場する来月の開催(東京健康ランドまねきの湯カップ)も「主役」の走りを期待したい! |