【優勝】湯川浩司(4044・大阪)3月4日(月)「G1江戸川大賞 開設68周年記念」(6日間開催・3準優制※中止・打ち切りで準優未実施)の優勝戦が行われた。 またしてもこの男が江戸川タイトルを特別戦において勝ち取った。これまでG1を3度、G2を1度制覇している湯川が掴んだ当地5つ目の栄冠。「68周年記念」でも無類の強さを見せ付ける形に。 今節の開催初日は水面状況悪化が見込まれた為1日ずれての2月28日スタートとなり、開催5日目の第7レース以降も水面状況悪化で中止・打ち切り。予定されていた3つの準優勝戦も幻のモノになってしまった。 まさに江戸川らしい様相となった今大会で湯川が手にしたエンジンは64号。前操(森永隆・途中帰郷)が直線系に出してはいたが、事故レースとなり気配はどうかと言う処だった。しかしその心配を払拭するように初日から伸び系統に良さ見せた64号。 予選進むにつれて伸び足の良さに、ターン回りの気配がプラスされて全体好脚色に。上位の気配備わった足を活かし得点率4位で予選突破。セミファイナルが中止の為、ファイナルはそのまま4号艇に配置された。 記念の優勝戦に相応しく展示航走から熱を帯びるような枠番順。湯川のジカ外、エース機・11号の佐藤(5枠)との伸び比べでは佐藤が湯川に半艇身程覗く様な見え方で、ここは超抜機の気配が上回った。しかし湯川もスリット~伸びは変わらず良質。 あとは本番のスタート次第でやるかやられるかだったが、地力・経験値で勝る湯川に軍配。前回大会のリベンジに燃える長田(3枠)がコンマ07のトップスタート決め、湯川は長田に続くコンマ09での発進。 インの杉山裕は6番手(.19)と完全に立ち遅れて、中枠両者が飛び出すスリット隊形に。ツケマイ放った長田に対して坪井(2枠)が捲られまいと握り抵抗。杉山裕も突っ張る形でスロー3艇は1M流れた。 完全に開いた展開を捉えたのは大阪勢。佐藤に全く仕事をさせないスタート放った湯川が一番差し。大外から小池が2番差しの冷静な旋回で、良い雰囲気の周回展示を見せていた2人が1周1Mを突破。 湯川が独走態勢に入り、次位続いた小池の背中を追ったのは杉山裕・長田。1周2Mの旋回で先に回った杉山は旋回出口の良さで上回ったかに見えたが、看板機46号の力ある長田も喰らい付いた。僅かだが前を走った杉山裕が2周1Mで先手打ち、連下争いも大方決着。 2周2Mで杉山裕が小池に一瞬迫るも、ひらりと躱して隊形は固まった。結果4-6-1(188.7倍・78番人気)で波乱の決着、1月の「634杯」に続く湯川の江戸川連覇で「68周年」は幕を閉じた。 前述したが、これまでの江戸川タイトルは全て特別戦で掴んだモノ。G1は4つ目の制覇となり、今節参戦していた江戸川大将・石渡の当地G1V3を凌駕。至高のレーサー集い熾烈を極める戦い中でこの難水面捌き、結果を収める湯川に改めて感服したシリーズだった。 次節は3月9日から宮島でのG2「モーターボート大賞」に参戦予定で、そこから地元住之江→児島と記念戦線が続く。現役レーサーで屈指の実績誇る湯川にはおこがましいかもしれないが、より一層の活躍を願いたい。 |