【優勝】北山康介(4535・東京)5日間の得点率制で争われた「第7回ボートレース研究ファン感謝祭」は、3日3日(日)にファイナルの優勝戦が行われた。
なお、3日目終了の段階で「オール2連対」とシリーズリーダーの走りを披露したのは、地元の北山康介だった。その北山は4日目(予選最終日)の前半戦で5着に敗れたものの、後半戦を1着でゴールし、得点トップの座を死守してV戦のポールポジションを獲得した!
その他、谷野錬志・渡邉和将・丹下将のA1級3名がベスト6入りを果たした他、“快速機”の恩恵を存分に生かした佐竹恒彦と吉島祥之もファイナルに駒を進めてきた。
そして迎えたレースだが、スリットで飛び出した艇はなく、インから1艇身残し(0.15)のトップSを決めた北山が、センターから「全速捲り」で攻めた同期の渡邉和(3号艇)に呼応する形の「併せマイ」で1M先取りに成功。
ただ、北山はキャビり気味の旋回で完璧な逃げを打つことはできなかったものの、「出足の良さ」を生かして先行態勢を築いた。続く2Mでも、艇がバウンドしてしまった北山だったが、ボートが向いてからは力強く前に押し出し、後続艇を突き放して“V”を確定させた。
そして、渡邉和と一番差しの谷野(2号艇)による次位争いは、1周2Mでターンが膨らんだ渡邉和に対して、内々の経済コースをグリッと回した谷野が優位に運び、その後もミスなく運んだ谷野が2着で、渡邉和は3着に入線した。対するダッシュ枠の3者は、完全な「内ペース」のレースになったことで、見せ場を作ることができなかった。
さて、勝った北山は、2017年11月の当地戦(誰が勝ってもデビュー初優勝!月兎ソースカップ)以来となる、自身「2回目」の優勝。前回の“初V”はタイトル名の通り、優勝経験のない面々による「企画レース」だったが、今シリーズは「オールA級」によるV決戦となったことで、北山にとっては改めて“初V”を勝ち獲った気分だろう。
さらに、通算で「23回目」の優出だった北山にとって、今回が初のV戦1号艇。それでも、本人は「初優勝の時は緊張したけど、今回は全然緊張してません。スタートもスローの方が分かってますしね」と、優勝戦前日のインタビューでは涼しい顔だった。レバー操作が少し粗くなり、お世辞にも完勝とは言えぬ一戦ではあったが、白カポックでキッチリ勝ち切った意義は大きい。
なお、デビューから約10年で、前期も含めてすでに「F2」を5回も経験している北山。「F乱発」によって幾度も回り道を強いられてきた彼の課題は、やはりスタート事故を減らすことに尽きる。ターンが巧く、調整の“感性”にも秀でている「天才肌」の江戸川巧者は、順調にレースをこなして行ければ、この先さらに上が目指せるはずだ! |