【優勝】桑島和宏(4379・東京)2日目の4R以降が中止となり、5日間制に変更となった「外向発売所開設2周年記念」。その優勝戦が4月7日(月)に行われたが、最終日も水面状況が芳しくなく、オープニングの1Rから安定板が装着。その後、さらに波が強まった4R以降は、ラストの優勝戦まで周回展示1周・本番2周の短縮レースとなった。 さて優勝戦だが、4号艇・荒井輝年の「コンマ19」以下、外のダッシュ勢がそう速くない仕掛けだったのに対し、スロー勢の3人は皆「ゼロ台」の鋭い踏み込み。こうなれば「コンマ07」のトップSを決めた1号艇・桑島和宏の独壇場で、荒水面を物ともしない力強い旋回で1Mを先取った。そして、差してきた2号艇の大池佑来と荒井をバックストレッチで突き放し、堂々の逃げ切りVを決めた。 後続争いは、順走の大池を荒井が別格の握りっぷりで猛追。ホーム並走に持ち込むと、2周1Mで大池をパワー全開のツケマイで沈め、逆転で2着をモギ取った。 その他、3号艇の志道吉和は、差し場がなく不発。強いホーム追い風&うねる水面では握る形も作れなかった。また、4カドの荒井が差しに構えたため、5号艇の一宮稔弘も苦しい外マイに…。また、6号艇の大橋純一郎も最後にブイ際を差すしかなく、正直出番がなかった…。 なお、優勝した桑島は、江戸川が純地元で配分も多く、走り慣れたこの水面への思い入れも人一倍。当地5回目のファイナルで念願のVを飾り、レース後は喜び爆発。スタンドへ“投げキッス”を送り、最後まで残ったファンとともに喜びを分かち合った。 過去2回の優勝(福岡&宮島)はともに“6コース”発進だった桑島。「粘着型」で追い上げるレースが大得意の彼は、外コースからのレースも実に巧い。かねてからの課題はスタートだったが、それも徐々に克服。ついに王道の「V戦1号艇」を物にして、自力で勝ち切った優勝はこの上なく大きな自信になるはずだ。 ちなみに、桑島の現勝率は「6.05」で、2期連続のA1級へ黄色信号が点っているが、期末の4月末まで残すは大村と蒲郡の2節。最後の奮闘に期待したい。 一方、優勝戦2着の荒井も「さすが」の一言。序盤は低勝率機で調整に苦しんだが、「伸びを落とさず、出足がきた」と話した3日目に気配が急上昇。「前回の江戸川もパッとしなかったけど、これなら次の記念(6月の江戸川大賞)に向けても光が見えてきた」と、調整面の手応えを完全に掴んだ様子。大きな収穫を得て臨む、強豪集結の周年記念が大いに楽しみとなった。 |