【優勝】伊藤誠二(3713・愛知)6月4日(木)に優勝戦が行われた「愛知支部大挙参戦!第39回東京中日スポーツ杯」。競走タイトルのとおり、愛知支部の選手が18人と多数参戦し、さらに5日目には準優メンバーによる同枠戦が行われるなど注目度の高い開催だったが、今大会を制したのは愛知支部の伊藤誠二だった。
最終日は、前日の予報に反して、朝から北寄りの風が強く吹き、優勝戦も安定板が装着された中でのレースとなったが、過去に5回の当地V実績を誇る伊藤にとってはまったく問題なし。インから「コンマ16」のスタートを決めて、きっちり1Mを先マイ。そのまま3周を危なげなく回って先頭でゴール。これが江戸川では昨年7月の前回戦に続く「6回目」、通算では「51回目」の優勝となった。
一方、2・3着争いは接戦となったが、2コースから差した原田秀弥が2周1Mで、3号艇の北野輝季を振り切って2着。北野はその2周1Mで、後続の原田篤志(6号艇)に迫られたが、何とかその追撃を退け3着に入線。結果、スロー勢が上位を独占し、2連単・3連単とも1番人気での堅い決着となった。
さて、勝った伊藤は、3日目に通算“1000回目の2着”、そして5日目の7Rではデビュー通算“1500勝”を挙げるなど、何かと話題を提供し続けた今節だったが、最後は「優勝」という最高の結果でメモリアルシリーズに花を添えた。
過去にも通算1000勝を達成するなど、江戸川は何かと縁のある水面。「ここはエンジンが出てなくても凌げている」と、多少の足負けは自慢の“乗りっぷり&スタート力”で補えていることが抜群の水面実績に繋がっている印象。「江戸川でしか勝てないね(笑)」とはもちろん謙遜だが、江戸川での強さは疑いようのないところ。この先は当地“3連続優勝”がかかるだけに、早くも次回の参戦が楽しみだ。
また、前回の参戦時に1号艇で準Vに終わった北野は、今回も3着でリベンジならず…だったが、優勝戦ではトップスタートを決めた上に、果敢な旋回を何度も披露して持ち味を存分にアピール。今節の序盤は思う足に仕上がらず結果を出せなかったが、中盤以降は「55号機」のパワーをしっかり引き出して上位級に仕上げるなど、調整面でも収穫は多かったシリーズと言えよう。こちらも次回以降の好走は必至で、そう遠くないうちに江戸川初Vのチャンスは巡ってくるだろう。
そして、次節はいよいよ江戸川の祭典「G1江戸川大賞・60周年記念」。4月の上旬に低出力モーターに更新されてからは「機力差が大きい…」と言う声が多く聞かれているだけに、好モーターを引き当てることが活躍への必須条件となりそうだが、今節で好気配を見せていた伊藤の「60号機」に、北野の「55号機」、そして原田秀の「49号機」、原田篤の「70号機」、優出組以外では大串重幸の「22号機」、松下直也の「36号機」あたりを、次の周年ではぜひとも注目しておきたい。 |