【優勝】大池佑来(4468・東京)お盆シリーズの「第40回大江戸賞」は、台風13号の影響で4日目の開催が2日間中止・順延となり、11日(土)に「150万円」のV賞金を懸けた優勝戦が行われた。
なお、前日に行われた準優戦では、予選1位通過の大池佑来(12R1枠)が濱野谷憲吾の「カド一撃」に屈して2着で、V戦は3枠回りとなったのに対し、予選2位の荒井翔伍(11R1枠)はキッチリ逃げて、V戦のポールポジションを獲得。その荒井が、前回6月の「ルーキーシリーズ」に続く“当地連覇”を目指すラストバトルとなった。
そして迎えた最終日の開催は、V戦直前の11Rまでに1号艇は「2勝」しか挙げられず、イン受難な一日に…。それに対して「6勝」と大活躍だったのはダッシュ勢(4~6号艇)で、3連単万舟が「5本」も乱れ飛ぶ波乱ムードが漂う中で、ファイナル開始となった。
「6m/s」の追い風に対して、順目の上げ潮が「40cm/s」という好コンディションとなったレースは、カド発進だった柳田英明(4号艇)がトップS「0.09」で飛び出したが、カド受けの大池佑来(3号艇)もビシッと好S(0.13)を決めてきた!
一方、内枠の荒井翔伍(1号艇)と濱野谷憲吾(2号艇)のSは、ともに「20台」と若干後手を踏んだことで、大池は迷わず「全速捲り」を敢行。インで何とか堪えた荒井に対して、大池はバック線で先行態勢を築くと、続く2Mでは諦めずに内々を突いてきた荒井を、冷静なハンドルで振り切って「V」を確定させた!
なお、2Mで大池を深追いした荒井は「切りシロ」を失い、差しから3番手に付けていた濱野谷(2号艇)が、労せず荒井を捌いて逆転し、そのまま濱野谷が2着に入線。“当地連覇”を狙った荒井は悔しい3着に終わった…。
さて、節目となる「40回目」の大江戸賞を制した大池は、今年1月の「夕刊フジ杯」以来、当地は「4回目」の優勝。今節は初戦に自己通算「500勝」を達成した他、予選4走で計「3勝」を挙げる活躍でトップ通過。準優戦は苦しい「中へこみ」のスリット隊形になったことが響いて2着惜敗だったが、その雪辱をV戦で見事果たした!
その大池は、すでに当地で「110勝」を挙げている地元屈指の“江戸川巧者”で、その実績が認められて、次節のSG戦(丸亀・ボートレースメモリアル)に石渡鉄兵とともに江戸川推薦で出場する。早速、最高の結果で江戸川ファンに「恩返し」を果たし、一気に弾みが付いた状態で初の“大舞台”に参戦する。
G1戦への参戦機会も増加している大池は「同じA1級でも、SG常連の人たちとは全ての面において差がありますね」と“記念の壁”を痛感している様子だが、「緊張感より楽しみの方が大きいんです。僕のルーティンは常にポーカーフェイスでいることですから(笑)」と、初めてのSG戦を直前に控えていても、気負いは一切ない。挑戦者として臨む真夏の丸亀決戦でも奮闘に期待したい! |