【優勝】赤岩善生(3946・愛知)4日間の得点率制で争われた「第18回日刊ゲンダイ杯」は、当初の予定通り4月18日(水)に優勝戦が行われた。
その最終日は、緩やかな北寄りのホーム「向かい風」が吹く一日だったが、逆目の「上げ潮」がかなり強まった10R以降は、万全を期して安定板が装着された。
なお、新モーター&新ボートの2節目となる今回の優勝戦は、「24場制覇」の偉業が懸かる赤岩善生が、予選を4勝&2着1本の“準完全V”ペースでトップ通過。その赤岩がポールポジションに構えて、圧倒的な1番人気を背負うラストバトルとなった!
そして迎えたレースの方は、赤岩がインからビシッとトップS(0.13)を決めてきた。スリット後は「チルト1度」で勝負に出たカドの金田大輔(4号艇)が若干覗いたものの、カド受けの大谷直弘(3号艇)がブロック。これにより、イン有利の態勢に持ち込めた赤岩は、完璧なターンで1Mを先取りすると、続く2Mでは少しボートが暴れたものの、後続艇を一気に引き離して「V」を確定的にした。
よって、焦点は次位争いに絞られたが、差しから順走した大池佑来(2号艇)は、2Mで先行する赤岩の引き波に乗る形になったことで、大谷が2周ホームストレッチで大池に並んだ。
結局、その大谷が2番手に浮上して、赤岩との「同県同期」によるワンツーフィニッシュを果たした。一方の大池は、地元水面で奮闘したが3着まで。なお、カドの金田が差しに回ったことで、外枠の藤岡俊介(5号艇)と原田秀弥(6号艇)には浮上の余地がなかった。
さて、重圧を跳ね除けて“当地初V”を勝ち獲った赤岩は、2011年10月に「23場目」となる鳴門を制してから、6年半の月日が経過。その後は「24場制覇」へのチャレンジが幾度となく続いてきたが、「14回目」の挑戦にして、ようやく大願成就となった!
なお、つい先日(4/12)の福岡において静岡支部の重野哲之が「24場制覇」を成し遂げたが、赤岩はこれに続く史上「21人目」の偉業達成。レース後には「ホッとしてます。長過ぎたけど、やっと獲れたよ!」と心地良さそうな安堵の表情を浮かべていた。
そして、最後には「目標は年末のグランプリしか考えてない。記念でもSGでも関係ないので、一走一走頑張るだけだね」と“一走入魂”をモットーとする赤岩らしい言葉で締め括った。この先、5月以降は「記念・SG」の連戦が控えているが、今期の勝率を「8点台」に乗せて突っ走る愛知の“快速王”に引き続き注目したい。 |