【優勝】濱野谷憲吾(3590・東京)「GII江戸川634杯 モーターボート大賞」の優勝戦は、オール2連対で予選を1位通過し、セミファイナルも貫禄の逃げで制した地元の濱野谷憲吾が、ポールポジションの1号艇から“コンマ07”のトップSで逃げ、他を寄せつけない圧勝劇で締めた。
その濱野谷が圧倒的な支持に応えた一方で、1Mでは2・3コースの山下和彦と中野次郎が流れ、前がポッカリ空いたところをカドから差した作間章が2着に入った。
なお、イケメン組代表の濱野谷が優勝したものの、“イケメンVS江戸川巧者”の争いは、トータルポイントで江戸川巧者組に軍配。ただ、イケメン組はドリーム戦メンバーの桐生順平を筆頭に、海野康志郎・長岡良也・沢田明宏が途中帰郷しており、数の上で不利な戦いを強いられたのも確か。
さて、勝った濱野谷だが、GII以上の特別戦は、一昨年の当地で行なわれた「関東地区選手権」以来、約2年ぶりの優勝となった。課題のエンジン出しは今節も不安定だったように、トップステージの戦いだと足負けが多いのは否めない。それでも、抜群の技巧を駆使する“東都のエース”への支持は高く、関東地区はいざ知らず、全国区でのトップレーサーとしての地位は不変だ。
この優勝で賞金400万円を上積みして、今年の獲得賞金ランキングは「20位」まで浮上した。この先に行なわれる平和島・全日本選手権の出場権利がないのは痛いが、今後の記念ロード(福岡60周年→宮島59周年→大村MB大賞)で優勝戦進出を重ねると、11月の津・チャレンジカップで(賞金王決定戦出場への)勝負をかけることができる。
本人はレース後に、「“来年”の賞金王に乗れるように頑張る」と語っていたが、まだ“今年”もチャンスは十分に残されており、さらなる活躍を大いに期待したいところだ。 |