【優勝】稲田浩二(4290・兵庫)得点率制の4日間シリーズ「第45回東京中日スポーツ杯」は、静穏な水面コンディションの下で予選3日間の戦いが終了。日程どおりの7月6日(火)に最終日の優勝戦が行われた。
なお、V戦のスロー枠を占拠したのは、初日の「江戸川選抜戦」に出場した稲田浩二・磯部誠・西村拓也の3者。中でも、その選抜戦を制した稲田は、予選5走を4勝&2着1本という快進撃を演じてV戦のポールポジションを獲得した。
その他、北川潤二・深井利寿も6強入り。さらに、地元の東京支部からは、庄司樹良々が得点率第6位で最後の優出切符を掴んだ。
そして迎えた最終日も、穏やかな風の一日だったが、V戦の時刻は「追い風」に対して、逆目の「下げ潮」が微妙に対峙する条件に。加えて、レース直前に「満潮時刻」を迎えていたため水位が高く、「逃げ」と「差し」が有利な水面コンディションとなった。
レースの方は、インの稲田がトップS(0.09)の飛び出し。さらに、他の5艇も一様に「0.15近辺」のSTだったため、ほぼ横一線でスリットラインを通過。勝負処の1周1Mは、センターの西村(3号艇)が「全速捲り」で仕掛けたが、その攻めをガッチリと受け止めた稲田が悠々と先マイに成功した。
なお、旋回後にググっと前に押したのは西村だったが、初動でスムーズに掛かった稲田が押し切り態勢を築いた。続く2Mで西村は「渾身の差し」を狙ったが、稲田の引き波をなぞって万事休す…。2Mをノーミスで回り切った稲田の「V」が確定的となった。
その時点で、稲田-西村の上位2者は決して、焦点は「3着争い」に絞られると、磯部(2号艇)が北川(4枠)・庄司(6枠)を捌いて3番手に浮上。道中良い乗りっぷりを見せた深井(5枠)も追い上げたが、磯部は凌ぎ切って3着に入線した。
さて、勝った稲田は、5月の尼崎・宮島に続く今年「3回目」の美酒。初日の時点では「操縦不能ですね…」と首を傾げていたが、2日目の「プロペラ調整」で課題の「操作性」が改善したばかりか「スリット気配」も上昇。初降ろしの時点から「伸び足」が目立っていた相棒(52号機)のパワーを余すことなく引き出してきた。
ちなみに、稲田は昨年9月の同タイトル戦(東京中日スポーツ杯)以来、通算では「4回目」の江戸川制覇。「風と潮がぶつかる(※うねりが発生する)としんどいけど、江戸川は得意水面だと思ってます!」と当地に対する自信を示していた。実際のところ、江戸川の直近6節で「5優出&2V」と結果を出し続けており、頼りになる存在だ。
また、現在のところ2つのG1タイトルを獲得している稲田は、昨年11月の「蒲郡チャレンジカップ」でSG初優出を達成。そして、今年3月の「福岡ボートレースクラシック」でもSGファイナル進出と、今では「ビッグ初戴冠」を期待される一人に数えられている。よって、出場が確定している今後2つのSG戦(芦屋オーシャンカップ・蒲郡ボートレースメモリアル)での走りにも大注目だ! |