【優勝】近藤 雄一郎(5007・東京)1月7日(日)「第42回新春金盃だるま家カップスタ展10時10分!」(6日間開催・2準優制)の優勝戦が行われた。 帰省シーズンの正月にほぼ地元選手で争われる新春恒例のスタ展10時10分。質の高い波捌きを魅せる選手たちにより、今節も予選から熱い戦いが繰り広げられた。その一節間を象徴するようにファイナルも熱いレース展開だった。 優勝戦のポールポジションを獲得したのはデビュー7年目の近藤。自身2度目の優出でデビュー初Vを目指して臨んだ大一番だったが、自分との戦いにも打ち勝ち掴んだ「金盃」と言ってもいい一戦に。 本番は全艇がコンマ20台と遅めのSタイミングで、近藤はコンマ23タイミングの2番手スタート。コンマ21で質の良いトップSを放った寺島(3枠)がツケマイ放ち近藤に襲い掛かった。 堪えた形の近藤は寺島とほぼ並走状態で、後ろには福来(4枠)と最内突いた渡辺(6枠)が迫って来た。寺島が1周2Mで近藤・渡辺を回してからの差し返しで、やや優位な隊形でホームストレッチへ。 しかし、ここから伸び足で有利な質ある近藤が寺島にじわじわと詰めて2周1Mを全速マイ。旋回出口で一気に先頭へと躍り出た。小回りで巧く回った渡辺が次位に続き、近藤の引き波に足を取られた寺島が一歩後手に。 2周2Mを回った所でほぼ着順固まり、結果1-6-3(175.4倍・61番人気)の「抜き」決着。近藤のデビュー初優勝で新年一発目の江戸川は閉幕。 当地の「顔」・石渡鉄兵とその息子・翔一郎による初の親子直接対決で、大外枠の息子が父に勝利やその石渡鉄がまさかの予選敗退など新年から非常に波乱の多い一節だった。 そんな中、近藤が伏兵として台頭し予選を2位通過。予選トップの寺島が準優2着に敗れたため、準優戦勝利した近藤に優勝戦1枠の座が巡って来た。ファイナルのメンバー唯一のB級ながら、格上相手に道中見せたハンドル捌きは初Vへの執念を感じた。 昨年の1月、自身初優出となった「ボートレース研究ファン感謝祭」では2号艇として挑んだが結果6着の大敗。一年越しに果たした優出でしっかりVを掴み獲り、優勝戦ゴール後には何度も拳を突き上げた。 地元巧者がズラッと揃った一節で優勝出来た事実は近藤にとって大きな自信となるだろう。デビュー初Vを掴んだ2024年の福男は来月の「創刊55周年第23回夕刊フジ杯」でさっそく江戸川に斡旋予定。一つステージを上げた近藤が良い走りっぷりで来月も躍動する。 |