【優勝】松田大志郎(4544・福岡)平成28年度の第1節目として行われた「外向発売所開設4周年記念・富士通フロンテック杯」を制したのは、福岡の松田大志郎だった。予選を1位で突破し、優勝戦の1号艇を獲得した松田は、捲ってきた3号艇の海野康志郎をガッチリと受け止めて先マイ。そのまま逃げ切って、自己通算6回目、江戸川では初の優勝。平成26年11月の芦屋以来、1年5か月ぶりの美酒となった。 2着には2コースから差した浅見昌克が、2Mで4号艇の平岡重典を捌いて入った。スタートで遅れながらも的確に差した平岡は、道中で粘り切って3着は死守。捲りが不発に終わった海野は終始平岡を脅かしながらも4着止まり。1Mで捲り差しに入れなかった5号艇の富永正人が5着、大外で展開もなかった君島秀三は見せ場を作れなかった。 なお、前日の気象予報ではかなり強い南風が吹く見込みだったが、幸いにも風はほとんど吹かず、絶好の水面コンディションとなった。その静水面を一番喜んだのは、ポールポジションを獲得していた松田のはずで、最も得意とするインで地力を100%発揮してシリーズを締め括った。 また、昨年の4月中旬から使われてきたモーター&ボートは今回で使い収めだったが、松田が乗っていた「43号機」はこれまで8回の優出がありながら、1回も優勝していなかった。まさに最後の最後、9回目の優出で頂点に立って“お役御免”となった。 さて、優勝した松田は、今年に入ってから大村の九州地区選手権(2月)と芦屋の周年競走(3月)の両G1戦でも優出するなど、メキメキと力を付けている。今後最も注目していたい成長株の1人で、前日のインタビューでは「僕に本命の印を打って下さい!」と記者陣に要望。その自らかけたプレッシャーをエネルギーに変えて、見事に勝ち切った。 |