【優勝】大瀧明日香(3999・愛知)「男女W優勝戦・第38回サンケイスポーツ杯」、女子の優勝戦(12R)は大瀧明日香の自己通算2度目のVで幕を閉じた。今シリーズは2日目を除けば比較的穏やかな水面だったが、この優勝戦もベタ状態。その静水面を味方に、インからトップスタートを決めた大瀧は1Mも余裕を持ってターン。他に付け入る隙を与えずに押し切った。 高いレベルで足が仕上がっていた長嶋万記は、2コースから差したものの、順走するのが精一杯。捲り一撃が期待されていた池田浩美(3号艇)は、外から握ってきた西村歩(5号艇)をけん制して回りオーバーターン。結果、西村を連れて大きく膨れる格好となり、大瀧の圧勝をアシストする形となった。その合い間を、新田芳美(4号艇)と鳥居智恵(6号艇)が差し、新田が3着を確保。2連単・3連単ともに1番人気で、舟券的には極めて順当な決着だった。 勝った大瀧は、2011年9月・鳴門以来の優勝だったが、その時が自己初V。今年も数多く優出しているものの2着・3着が多く、意外なことにデビューからの優勝は1回しかなかった。だが、今シリーズは節を通して安定した走りを披露。終わってみれば、全レースで舟券に絡む好成績だった。 その大瀧は、特に“2Mでのターンの巧さ”が今節目立った。予選で大瀧のレースを見ていた男子のA級選手がその旋回技術を褒めていたほどで、当地は前々回・前回も優出しているとおり、難水面でも抜群の捌きを見せる。次回江戸川を走る時は、ぜひとも“男女混合戦”での走りを見てみたいとことろだ。 また、大瀧をVへと導いた「49号機」はこれまでスポットライトを浴びることはなかったが、回り足・行き足は納得のレベルに仕上がっていた。今後も覚えておきたいエンジンの一つとして推奨しておきたい。 |