【優勝】石渡鉄兵(3716・東京)5日間の「2準優制」で争われた正月恒例の「第41回新春金盃・だるま家カップ・スタ展10時10分!」は、準優日(4日目)こそ水面状況がやや悪かったものの、穏やかな風の日が多く、日程通りの1月6日(金)に今年最初の優勝戦が行われた。
なお、シリーズを牽引したのは、江戸川の「看板」を背負う石渡鉄兵。1号艇だった初日の「江戸川選抜戦」は逃げ切れず「2着」だったが、予選4走を「オール2連対」で堂々のトップ通過。そして、準優戦をインから押し切って、順当にV戦の絶好枠を掴んだ!
その他でV戦に名乗りを挙げたのは、馬場剛・若林将・飯山泰のA1勢に、当地戦は堅実な加藤政彦、さらに「江戸川初優出」を決めた岡部大輝にとっては「初V」も懸かる大一番となった。一方、予選2位通過の澤崎雄哉は準優でまさかの大敗(6着)を喫して、悔しい優出漏れとなった…。
迎えたV戦はホーム「向かい風」に対して、逆目の「上げ潮」が対峙する条件だったが、風速が「4m/s」と強まらなかったことに加えて、スタンド側右斜め前方からの「北東風」のため、良コンディションの下でレース開始となった。
そして、レースの方は、ほぼ横一線のスリット隊形となった中、若林(3号艇)がトップS(0.09)を決めてきた。対するイン石渡のSTは「0.12」だったが、スリット後に若干伸び返した石渡が渾身の先マイを敢行!
その1Mでは、ジカ内の馬場(2号艇)を叩いた若林が良い角度で「捲り差し」を捻じ込んできたが、ノーミスで1Mを回り切った石渡は、バック線で若林を寄せ付けることなく、悠々と押し切り態勢を築いた。そして、続く2Mを一気に先取りした時点で、石渡の「V」が早くも確定的となった!
後続は、若林と5コースから外をブン回った加藤が2・3番手を航走。なお、2周1Mで差しを狙った加藤を、冷静な旋回で振り切った若林が2着。加藤は3着に入線した。
さて、終わってみれば大本命の「主役」である石渡が、その期待に応えた今シリーズ。準優後のインタビューで「前回は優勝戦の1号艇で負けているし(3着)、今節はしっかり走りたい!」と、前回(10月の報知新聞社杯)のリベンジを誓っていたが、有言実行の「逃げ快勝劇」で完璧に責務を果たした。
その石渡の「当地V」は一昨年4月(富士通フロンテック杯)以来で、通算では「22回目」。また、この「新春金盃」は2019年以来、実に「9回目」の勝利。なお、昨年の正月は平和島を走って年始早々にフライングを切ってしまったが、今年はルーティン通りに江戸川からの「仕事始め」で、かつ、最高の形で2023年を滑り出した。
また、石渡は次節の尼崎(一般戦)を走った後、江戸川のG1を2つ続けて走るが、その記念2連戦(67周年記念・関東地区選手権)でも、最後は「やはり江戸川鉄兵だ!」と言わしめる「爆走」を期待したい! |