【優勝】岡田憲行(3872・大阪)2準優制(準優同枠戦採用)で争われた6日間シリーズの「第41回東京中日スポーツ杯」は、節間を通して良好な水面コンディションで、優勝戦は予定通り9月8日(金)に行われた。
なお、前日の5日目に行われた2組の「同枠戦&準優戦」は、予選1位通過の岡田憲行と、2位の白水勝也が、ともにインから連勝し、この両者がファイナルの内枠をガッチリ占拠する形となった。
そして、レースの方は、5コース発進の大澤普司がトップS(コンマ11)を決めてきたが、他の5人も1艇身(コンマ15)近辺の仕掛けで、スリット隊形はほぼ横並びに。こうなると、インの岡田に形勢は有利で、全速で攻めた渡辺豊(3号艇)に併せて、スンナリと先マイ。快速機「17号」のパワーで後続を一気に突き放す“逃げ圧勝劇”で、あっさりと「V」を勝ち獲った!
岡田のVが早々と確定したため、焦点は「2着・3着」争いに絞られたが、差して続いた白水(2号艇)が、2Mで内々に切り込んだ渡辺を冷静に捌いて、順当に2着を確保。
また、渡辺も続く2周1Mで内を突いた吉田隆義(4号艇)を差し捌いて、3着に入線した。その結果、3連単の「1-2-3」は680円(1番人気)というガチガチの本命決着となった。
さて、見事1番人気に応えてVを飾った岡田だが、今年は4月の常滑に続いて「2回目」の優勝。猛者揃いの「大阪支部」所属ということで、グレードレースへの参戦は少ないが、近畿地区きっての“一般戦の強豪”としての地位を確立しており、「機出し手腕」と「コーナーワーク」はともに安定感十分だ。
なお、当地の出場機会は少なめで、今回も約2年ぶりの参戦だった岡田だが、江戸川は新鋭時代(2002年2月)に1度制しており、これが「2回目」の当地V。今節は看板機の1つである「17号」を引き当てて、初日の時点からパワフルな動きを披露。また、モーターの後押しに加えて、良コンディションに恵まれたことも大きく、いち早く水面に適応できたことが、最高の結果に結び付いた。
一方、快速機のパワーを生かし切った岡田とは対照的に、白水はワースト級の「39号機」とのタッグだったが、類稀なる調整手腕を発揮した。自身の機力評価は最後まで“激辛”だったものの、機歴を完全に覆す足に仕上げたのは、間違いなく賞賛されるべき「準V」と言えるだろう。
その白水は、今回が当地「10回目」のファイナル進出で、その内の半数(5回)が2着と、あと一歩のところで“優勝”の二文字に届いていないが、江戸川の難水面はしっかり乗りこなせるし、好走率も高い。次回の参戦時こそ“金メダル”獲得へ、再度の奮闘を期待したいところだ。 |