【優勝】永田秀二(4430・東京)7月17日(月)「G3 第32回アサヒビールカップ」(6日間開催・2準優制)の優勝戦が行われた。
スタートから地元の東京支部2人が火花を散らした。永田秀二(1号艇)と 戸塚邦好(4号艇)のイン・カド両者がコンマ01のトップスタートで踏み込んだ。伸びアシ中心に良かった戸塚がV戦はより伸びの方に振って攻める気満々。永田も行くしかない、行かなければ飲み込まれると思ってのスタートだったのだろう。1周1Mの旋回は戸塚が捲りで攻め込み永田はそれに抵抗した。しかし、回りアシでは戸塚より上回っている永田はしっかり旋回後に舟が返って来て、戸塚を弾きながらでもバックの直線に進んで行った。戸塚が攻めたチャンスに乗っかる事が出来たのは佐藤大介(5号艇)でバックストレッチは永田へ僅かに届きそうになった。だがアシ色では圧倒的に佐藤より上の永田には及ばずに1周2Mの手前で舟を引いた。そうなると永田に迫れる艇はなく、1周2Mの旋回後は永田が艇間をどんどん引き離して、先頭の座を安泰に。佐藤は安パイに次位を確保して永田に続く形。カド受けの山下和彦(3号艇)は戸塚の攻めに飲み込まれながらも、最内を差して残す旋回技術を魅せた。1周2Mを回った所で早めに上位の3人は抜け出して、2周目に入った所でほぼ着順は固まった。展開作りかけた戸塚は1周1Mで弾かれて後方へ。アシ色ではトップ級の松井友汰(2号艇)は引き波に舟を取られて何もできず。井上一輝(6号艇)も戸塚の攻めに乗じる形で捲り差し狙った。だが佐藤と進路が被り、アシ色も優勝戦の中だと下位の井上は1Mで届かす事は出来ず、4着までが精一杯。3周回の内、2周半くらいで上位を永田→佐藤→山下が占めたまま進みレースを終えた。結果は1-5-3の13番人気(37倍)で決着付き、永田が今年の初優勝を掴み獲った。 永田はこれで江戸川3回目の優勝。優勝自体は昨年4月の蒲郡以来で約1年3か月振り、通算では15回目のVとなった。「アサヒビールカップ」を制した永田にはアサヒのビールが贈呈される。永田自身はビールをあまり飲めないらしく、飲んでも350mlを一本程度との事。ただ奥さんの方がビールは好きな様で、家族に良いお土産を持って帰れることになった。真夏の開催6日間を戦い抜いて優勝した永田には、キンキンに冷やしたアサヒビールで無理しない程度に一杯やって自身を労って欲しい。そして永田は8月10日からの「第45回大江戸賞」でも江戸川に出場する予定。江戸川連続優勝を目指して躍動感ある走りを披露してくれるに期待したい。 |