【優勝】大澤 普司(3740・群馬)11月21日(火)「ういちの江戸川ナイスぅ~っ!カップ」(6日間開催・2準優制)の優勝戦が行われた。
インコースが難しいと言われる江戸川。だが7月のG3「アサヒビールカップ」の優勝戦から前節「第47回報知新聞社杯」まで12節連続でのイン逃げ決着、1号艇の勝利が続いていた。しかし今節の優勝戦は300倍を超える配当が付き、久々の波乱が巻き起こった。 その波乱の立役者である大澤普司には優勝戦で5枠となった時点から流れは来ていたのかもしれない。優勝戦までに走った今節の5コース戦は2走とも白星。しかも初日の1走目で5コースから捲って挙げた勝利は、江戸川通算100勝目と記念すべき1勝。5コース捲りに始まり5コース捲りに終わる一節となった。 今節の相棒「51号機」は特に回り足が光り、大澤の派手な捲り切りをアシスト。9月に乗った豊田健士郎と枝尾賢からターン出口の押しが良く、大澤も2人以上の脚色を備え、「51号機」をVエンジンへと押し上げた。
優勝戦の焦点は当地連続Vを狙う平尾(1号艇)に現状エース格「11号機」を駆る中辻(3号艇)が伸ばして如何に攻めるか…と言った処だったが、大澤は内艇が中途半端になった所を見逃さなかった。コンマ07のスタートで大澤に続く2番手スタートを決めた中辻がやはりじんわり伸びて艇を寄せた。だがスリットから返して行く足あった麻生(2号艇)・平尾が抵抗し内寄りで団子状態に。縺れた所を大澤がスピード一気の豪快捲りから1周1Mでカタを付けた。捲られながらもさすがの巧腕ぶりで残し、展開捉えて浮上してきた折下(6号艇)を道中捌いた平尾が2着。結果5-1-6(317.1倍・63番人気)で波乱の優勝戦は幕を閉じた。
大澤は21年6月戸田以来の優勝で通算28回目、江戸川では約3年振り3度目のVとなった。デビュー7期目でA1級に昇格し疾風の如く成長を続けている息子・風葵にも父親の威厳を示す一節に。大澤は次節、11月29日から大村でのマスターズリーグに挑む。息子・風葵が今年3月にルーキーシリーズを制している事も父にとっては刺激になる。ベテラン勢の頂に立ち、父の大きな背中をまだまだ見せる。
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