【優勝】松村敏(4236・福岡)6日間シリーズ(2準優制)の「BP習志野開設11周年記念・江戸川メルマガ会員ご招待カップ」は、初日の開催こそ波乗り合戦となったものの、2日目以降は水面コンディションが徐々に改善され、10月2日(月)に予定通り優勝戦が行われた。
なお、5日目の準優勝戦(12R)では、予選1位だった桑島和宏(1号艇)に加え、当地巧者の西川新太郎(3号艇)が「F」に散る波乱が発生。その一方で、予選を2位でクリアした松村敏は準優戦(11R)を逃げ切って、V戦のポールポジションを獲得。松村にとっては「3節連続V」と「今年5V」が懸かる“激熱”の大一番となった!
そして、「潮止まり」+緩やかな「ホーム追い風」という好コンディションの下でレースを迎えたが、1号艇の松村がトップS(コンマ15)を決めたのに対し、他5人は平凡な仕掛け。よって、松村が余裕を持って1Mを先取りすると、バック線では後続艇を千切って、あっさりと一人旅に持ち込んだ。
早くも焦点は「2・3着争い」に絞られたが、松村に巧く回られた桑原将光(2号艇)は差し詰まった一方、カドから僅かに覗いた枝尾賢(4号艇)を受け止めて外をブン回した飯島昌弘(3枠)が、2Mを再度握って2着に入線。
そして、3番手を走っていたのは2番差しの枝尾だったが、2周1Mで先行艇の引き波に嵌ってしまい、そこを逃さずに捌いてきたのが桑原。バック内々を伸ばして枝尾に並びかけると、続く2周2Mを的確に回して、逆転の3着と粘りを発揮した。なお、1周1Mでカドの枝尾が差しに構えたため、外枠の藤山雅弘(5号艇)と小松卓司(6号艇)には出番が回らなかった。
さて、イン一気の逃走劇で“当地初V”を飾った松村だが、これで2節前のびわこ、前節の宮島に続く「3連続V」を達成するとともに、今年の優勝回数を「5」に伸ばし、少し気は早いが、来春3月にボートレース浜名湖で開催されるSG(ボートレースクラシック)の出場へ一歩前進した!
なお、準優戦後のインタビューでは、「Sはいつもに比べると、正直掴めてないんですよ。ここは潮の流れがありますからね…」と話していた松村。確かに節間を通してフルショットのSは少なかったが、関東地区のヤマテツ(山田哲也)とも並び評される“九州のスタート王”だけに、勝負どころ(準優戦&優勝戦)ではビシッと「トップS」を決めて貫禄を示した。
また、しっかりと舟券に貢献した飯島と桑原も、機力的には「中堅の少し上」程度で優勝戦に入ると多少見劣ったが、最後まで“当地巧者”らしいレースを見せてくれた。
特に桑原は、この後に福岡の一般戦を走ったら、再度当地(26日に始まる日本財団会長杯)に登場する予定だが、今期は好調で“自身初のA1級”へ向けて一歩一歩邁進している。悲願の「大目標」へ向けて突き進む桑原の期末ラストランとなる次回も本当に楽しみだ! |