【男子優勝】若林将(4335・東京)「男女W優勝戦・第40回サンケイスポーツ杯」は、9月24日(土)に最終日を迎えた。まず、先行して行われた男子優勝戦(11R)は、圧倒的な1番人気に支持された茅原悠紀が、インから一気の先マイ。しかし、S判定中のランプが点り、1周1Mを回った時点で無情のFコール(+0.01)が鳴り響いた…。 場内が騒然とする中、茅原の離脱によって繰り上がったのは、一番差しの若林将(2枠)と、外をツケ回った寺本重宣(3枠)の地元2者だった。若林はバック内有利に足を伸ばすと、2Mも握って攻めた寺本を、冷静に受け止めて回り、この時点で若林のVが確定。2着には寺本、そして3着にも内山文典(4枠)が入線して、地元トリオが上位着を独占する結果となった。 F艇が出ての「恵まれ」とは言え、優勝した若林は、昨年9月の下関以来、1年ぶりの美酒(通算12回目)。また、当地は2012年3月(第10回日本モーターボート選手会会長賞)以来、4年半ぶりとなる久々の勝利を挙げた。 昨年末(第15回関東日刊紙ボートレース記者クラブ杯)と、今年の正月(新春金盃))において、連続して当地のV戦1号艇で勝てなかった若林。その後は“負のスパイラル”に嵌り、近況の当地戦では4節連続でファイナル進出を逃がしていただけに、12R後の水上セレモニーでは、女子の優勝選手である守屋美穂とともに、晴れ晴れとした表情でファンに喜びを伝えていた。 対照的に、圧倒的な強さでシリーズリーダーを務めていた茅原は、たった「3cm」のスリットオーバーで涙を呑んだ。結局、当地4連覇はならなかったが、今節も予選&準優戦では強靭なハンドルワークで他を圧倒した。次回参戦時は必ずリベンジを果たすことだろう。 ちなみに茅原は、このフライングにより11月のSGチャレンジカップ(大村)がF休みに…。なお、次節以降は一般戦を2節(びわこ&若松)走った後、SGボートレースダービー(福岡)へ参戦する。現在の獲得賞金ランクは25位で、今後は一節一節が“メイチ勝負”となるだけに、その動向にも注目したい。 |