【優勝】安達裕樹(4227・三重)6日間シリーズ(2準優制)の「3支部ガチ対決シリーズin江戸川・第22回日本財団会長杯」は、日程通りの11/26(金)にファイナルの優勝戦が行われた。
まず、前日(5日目)に実施された準優勝戦は、ともに1号艇の佐藤大佑(11R)&安達裕樹(12R)が逃げ切って「1着」。その結果、予選をトップで通過していた安達がV戦のポールポジションを獲得した。
そして迎えた優勝戦は、穏やかな南東風(追い風)に対して、潮回りはほぼ「下げ止まり」という好コンディションでレース開始となり、内中枠(1~4号艇)の4者が「ゼロ台」というハイレベルな「スリット合戦」に。中でも、1号艇の安達が「激アツ」のトップS(0.03)を決めてきた。
その安達に対して、猛然と「全速捲り」で襲い掛かったのは2コースの佐藤だったが、勢い余った佐藤は大きく飛んで、その引き波に乗った安達も旋回が膨れた…。よって「絶好の展開」が到来した大澤普司(3号艇)&山本英志(4号艇)の中枠2者が差して抜け出してきた。
続く2Mを先取りしたのは、大澤の内々を伸び上がった山本の方だったが、そこで「鬼足」を発揮したのは安達で、渾身の「鋭角差し」を捻じ込むと、山本と大澤の2本の引き波を力強く切り裂き、一気に先頭へ躍り出た!
その後、安達は2周1Mを先に回った時点で「V」を確定的なものにして、そのままゴール。2着には山本が続いて、3着には今泉友吾(5号艇)の追撃を凌ぎ切った大澤が入った。
さて、勝った安達は初日の選抜戦で、インだった佐藤を2コースから「ジカ捲り」で負かしていた。奇しくも、V戦はその並びと逆になったことで、今度は「リベンジ」に燃えていた佐藤が「強捲り」を敢行と、両選手の意地がぶつかり合う見応えのあるラストバトルとなった。しかし、最後は一次元上の「機力」と豊富な「キャリア」によって、安達が「江戸川初制覇」を果たした!
ちなみに、安達は(毒島誠・大峯豊・松村敏らを擁する)92期の一員。G2以上の特別戦で「2V」の実績がある通り、同期の大峯と並び立つ「快速戦士」で、若手時代から「調整手腕」には定評があった。実際、今シリーズも勢い十分の相棒(63号機)を「パーフェクト」な状態に仕上げ切っていた。
一方、惜しかったのは「準V」に終わった地元の山本で、実に今回が当地「17回目」の優出だったが、またもや「江戸川初V」をお預けとなった…。それでも、来期(2022年後期)のA1級復帰を確定させており、マスターズ世代に突入しても元気一杯。Vチャンスは必ず訪れるはずで、まずは次回の正月戦(新春金盃)での奮闘に期待したいところだ。 |