【優勝】齊藤仁(3978・東京)6日間の2準優制で争われた「第19回日本モーターボート選手会会長賞」は、2/4(木)に実施予定だった3日目の開催が強風高波浪により中止・順延となったため、予定より1日遅れの8日(月)に最終日の優勝戦が行われた。
ちなみに、今シリーズのA1級は「4名」のみだったが、地元A1級の齊藤仁&山本英志が奮闘して、準優戦の1号艇を獲得。この両者は、ともにセミファイナルをインから逃げ切って、V戦の内枠を独占。中でも、予選を断トツの1位で通過した齊藤がポールポジションを手にした!
なお、最終日は一日を通して北寄りのホーム「向かい風」がやや強めに吹いた。それに伴い、逆目の「上げ潮」と対峙した4Rに安定板が装着されたが、潮流が緩かったため、ポチャ波程度の水面で収まった。さらに、順目の「下げ潮」へ変化して水面状況が回復した9R以降は、安定板を取り外してレースが行われた。
そして迎えたラストバトルは、ダッシュ勢がいずれも「コンマ20台」と仕掛け切れなかったのに対し、「10台」を踏み込んだスロー勢がスリットの攻防を制した。特に、2コースの山本がトップS(0.12)をビシッと決めてきたが、その山本を「ブロック役」に、インの齊藤が先マイに成功!
山本もブイ際をロスなく回して、最高に近い「2コース差し」を入れてきたが、旋回後の「加速力」に勝っていた齊藤は、バック線で山本を振り切って悠々と逃げ態勢を築いた。そして、続く2Mを軽快に先取りして「V」を確定的なものにした。
対する後続争いは、山本と1周1Mを外マイした岡部哲(3号艇)&渡部悟(5号艇)の3者に絞られたが、2周1Mで渡部を捌いた山本が2着で、続く2周1Mで内々を小回りした岡部が、渡部を競り落として3着に入線した。
さて、節間を「オール2連対」で堂々の「王道V」を飾った齊藤は、前検日のモーター抽選で、前節の渡邉雄朗が優勝した看板機(23号機)をゲット。その後、同機を丹念な調整で自身に合った「実戦仕様」の舟足に仕上げ切った齊藤は、スタートこそ少々控え目ではあったが、隙のないレース運びで地元の「主砲」に相応しい走りで魅せた!
ちなみに、齊藤は2018年5月の「ゴールデンカップ」以来、当地では通算「6回目」の美酒。V戦前日のインタビューでは「最近、江戸川で優出できていなかったし、チャンスを生かしたいですね!」と静かに闘志を燃やしていたが、有言実行の逃げ切りV。レース後の水上セレモニーでは、残ってくれた多くのファンに手を振って、喜びを分かち合っていた。
また、昨年11月の「常滑67周年記念」で自身3個目の「G1タイトル」を獲得した齊藤は、3月に福岡で開催される「SGボートレースクラシック」への出場が確定しており、2019年8月の「大村メモリアル」以来となるSG参戦。福岡へ乗り込む同じ東京支部の村田修次&長田頼宗とともに、最高峰のトップレーサーが集結する大舞台で、東京勢の意地を見せたいところだ! |