【優勝】井上 一輝(4826・大阪)12月28日(木)「第46回京葉賞 トータリゼータエンジニアリング杯」(5日間開催・得点率制)の優勝戦が行われた。 とうとうこの男が江戸川優勝まで辿り着いた。今年4度出場した当地で2度届きかけていた優勝戦のポールポジションを今節こそはしっかり掴んで来た井上一輝。まさに今年の締め括りにふさわしい井上の優勝劇だった。 今節井上が手にしたエンジンはかつてエース機に最も近い時期もあった52号機。全盛期程ではないもの機力はひしひしと伝わるモノがあり、素性の良いエンジンの一つだ。その52号機と共に初日の「江戸川選抜」勝利から怒涛の4連勝を挙げて、気配は抜群。少し気配落ち感あった予選最終日はスロー枠(2枠・3枠)の2走を両方2着とし、唯一の得点率10点台。堂々の予選トップ通過から優勝戦のポールポジションを獲得した。 優勝戦は安定板装着で行われたが、S展では井上が一人立ち遅れ気味で置いて行かれる不安な見え方。やはり板が着くと起こしの部分で難が出て来る感じは否めず。逆にスリット力強かったのは古賀と権藤で、特に井上の隣に座る古賀はプレッシャーを与えて行く気満々のS展だった。 しかし本番始まってみれば、初の江戸川優勝へ気合が入る井上がしっかり張り込んで来た。コンマ15、全体に2番手タイのスタートを決めて第一関門はクリアした。 ダッシュから直線良い気配見せていた権藤がコンマ12・トップスタートでスリットは優位に。井上はキッチリ先マイ態勢に入ったが、僅かに凹んだSから古賀がジカ捲りを敢行。井上と同体のスタート切っていた須藤と握り合う展開で古賀・須藤は1M大きく流れた。 井上も何とか奇襲を凌いだが、ここで大きく空いた艇団を権藤が捲り差し。バックストレッチで井上に届きかけたが1周2Mで権藤を包んで躱した井上が先頭の座を死守した。 1周1Mで大外から最内捉えて来た小池が3着は確保。1周1Mで握り合う展開になった際に古賀が転覆失格の為、勝負は早々に決した。結果1-5-6(43.4倍・15番人気)大阪A1級トリオのフィニッシュで今年最後の江戸川は幕を閉じた。 今年は常に江戸川で上位争いに絡んでいた井上。「6代目江戸川番長決定戦」では予選トップも見えていたがFで賞典除外。「ルーキーシリーズ」では準優1枠から敗北し、ファイナル1枠の座を2度逃す悔しい結果に。他2節は外枠で優出し4着と3着。 何度もあと一歩の所まで来ていた井上が今年最後のチャンスをモノにした事実は何とも感慨深いものがある。常滑のルーキーシリーズと江戸川優勝で2023年を連続Vで締め括り、来年への良い弾みを付けた。 年が明けてからG2「江戸川634杯 モーターボート大賞」に参戦予定になっている。2023年は江戸川水面との相性の良さを見せてくれたが、ぜひ2024年も一番を獲る輝く走り見せて欲しい。 |