【女子優勝】大瀧明日香(3999・愛知)先に行われた男子優勝戦の余韻が冷めやらぬ中行われた「男女W優勝戦・第41回サンケイスポーツ杯」の女子優勝戦(12R)は、ダッシュを乗せた谷川里江(5枠)がスリットで覗いたが、カドの香川素子(4枠)がカベになって攻め切れず。その結果、インからトップS(コンマ08)を決めた大瀧明日香(1枠)が落ち着いた旋回で先マイを果たし、一気に逃げ切った!
一方の2着争いは、差した池田明美(3着)・片岡恵里(6枠)と、捲り差しにチェンジした谷川に加え、香川まで絡む大接戦となった。
香川は2周1Mで後退したが、続く2Mでは片岡を捌いた池田が優位に立つも、最終1Mで片岡を差し捌いた谷川が猛然と2番手の池田に迫る。そして、オーラス(3周)の2Mで“渾身の差し”を捻じ込んだ谷川が、ゴール前で池田を僅かに捉え、大逆転で2着をもぎ取った。
さて、女子のV戦を見事制した大瀧だが、前検日の時点では「ターンで(前に)進まないし、行き足も怪しいです…」と、4月の使用開始時から「伸び系統」が芳しくない「54号機」とのタッグということで、機力面に不安を訴えていたが、「回り足」を求める調整が奏功して、中外枠(3枠&6枠)の初日2走を「2着・2着」と好発進を決めた。
そして、予選を“オール3連対”にまとめて2位通過を果たすと、準優戦(10R)も逃げ切って快勝。予選1位の谷川が準優戦(12R)3着で5枠回りとなったことで、転がり込んだV戦のポールポジションをしっかり生かし切った。
なお、昨年8月の「津オールレディース」以来「5回目」のVを飾った大瀧だが、江戸川は2014年10月の当タイトル(男女W優勝戦)に続いて2度目の優勝。しかも、当地は近6節で「5優出&2V」と無類の安定感を誇る。本人は「何か分からないけど、(江戸川は)乗れるので」と淡々と話していたが、現役では女子一番の“江戸川巧者”と言っても過言ではない!
また、V戦は2着だったが谷川の相棒(26号機)のパワーはやはり本物だ。土屋智則にG1初V(62周年)をプレゼントした直後に使用した竹村明が最終日に転覆して、ピストンとプロペラが交換となり、そのダメージが懸念されたが、それも杞憂に終わった。潜在パワーは「エース級」の当機には、次回のG2戦(江戸川634杯)でも是非注目しておきたい! |