【優勝】平尾崇典(3822・岡山)11月30日(土)「月兎ソースカップ」(4日間開催・得点率制)の優勝戦が行われた。
開催3日目には強風高波浪による水面状況悪化が見込まれた為、1日の中止・順延があった今節。荒波の中を潜り抜けて、予選は無傷の5連勝からパーフェクトV懸かる優勝戦の絶好枠に平尾が乗艇。
今節タッグを組んだ相棒は71号機。前節優出機でレース足系に光るエンジンであったが、匠の調整はもうワンステージ上のポテンシャルを引き出した。伸び・出足・ターン回りと高次元の足は無傷の予選首位も納得のものだった。
ファイナルに進んだメンバーは得点日連勝の栗城・北川がスロー枠。カドには栗城と共に地元の期待を背った澤崎。更に外にはベスト6のボーダーが7.33と大分下降した事で新田・君島とA1陣が滑り込んだ。
優勝戦時には風速5m前後の南風に流速約20cmの上げ潮で内有利な水面。特訓・展示では3号艇の北川がかなり光っており、S展で後手を踏んだ平尾は大分評価を下げた。しかし、フタを開けてみればの本番レース。
コンマ12で平尾・北川・澤崎の3者がトップタイのスタートを放ち1Mへ。展開のキーを握っていた伸び型の澤崎が半艇身程覗き内に寄せるも、気配光っていた北川はスローからやらせず抵抗の構え。
厚いカベを利用した平尾があっさりと先マイを打つと、バック先頭へ。悠々と2Mも先行すると完全Vへ独走状態に入った。的確に差した栗城が次位優位に、絞れなかった澤崎が外回りになった所でブイ際クルッと最内差しの新田が連下競り。
1周2Mで北川・君島と先に回ろうと潜り込んだがここは新田が冷静な差し返し。新田は2周目ホームで優位な位置走り、2周1Mで前記2者を包んで躱して連下固めた。そのまま平尾の先頭で3周終えて結果1-2-5(14.6倍・4番人気)で閉幕。
平尾は昨年当地での「ファン感謝3Days ボートレースバトルトーナメント」以来およそ一年振りに掴み獲った栄冠。しばらくなかった優勝をパーフェクトVというこれ以上ない結果で、岡山波巧者の実力を示した。
岡山支部に数多いる江戸川巧者の内、荒井輝も22年11月にやってのけた当地完全V。またしても同支部から偉業の達成者が現れた事実は、層の厚さを感じさせることが出来たとも言える一節間になった。
これで通算88回目・当地では7回目の優勝を掴んだ平尾は年明けの「江戸川大賞 開設69周年記念」に斡旋予定だ。2018年グランプリシリーズ以来の特別戦Vへ、相性抜群の荒波上で再度躍動する平尾が見れる事だろう。 |