【優勝】室田泰史(3548・福井)「ジャパンネット銀行賞」の優勝戦は、1号艇・室田泰史と2号艇・大池佑来の好枠両者がスリットでリード。だが、3号艇の中岡正彦もスリット後に覗いて、1Mは同体からのツケマイを敢行。これはハンドルが入らず流れてしまったが、インの室田は(中岡を牽制した分)ターンが膨れてしまった。そこを大池が差し、さらにその内を(ブイ際を擦るようにして)5号艇の野添貴裕が鋭く差した。バック直線では「5→ 2」体制で両者が抜け出しかけたが、3番手追走の室田は2Mで先行する野添と大池、さらには内へ切り返してきた中岡の3艇をまとめて差すという鮮やかなターンで逆転Vを飾った。 一方の後続争いは、野添が2周の1Mで大池を捌いて2着。その野添は、7月の当地周年を勝った弟子の岡村仁に続く江戸川Vはならなかったものの、5コースという遠いハンデを克服して、あわや優勝…という見せ場タップリのレースを披露した。大池も、後続を振り切って3着は死守。こちらもシリーズの最後まで安定した成績を残して見せた。また、カドの金子貴志はスタートで遅れたのが致命傷だったし、6号艇の江夏は不利な枠で展開もなかった。 さて、勝った室田はこれが2回目となる江戸川でのV。自己通算の優勝回数を「29」と伸ばしたが、1Mは不利な展開にもかかわらず、2Mで江戸川での“流れ”をしっかりと把握した絶妙なターンで見事な逆転劇。まさに江戸川巧者らしい走りで最後を締めくくった。 |