| 【優勝】濱崎誠(4082・大阪)4日間の得点率制で争われた「江戸川大好き選手集結!江戸川番長決定戦」は、日程通りの9月13日(木)に優勝戦が行われた。
なお、予選を「5戦全勝」でクリアしていた平尾崇典は、2日目の11Rに不良航法(スリット後の斜行により-7点)を取られたことで、V戦は2枠回りに。一方、こちらも予選「オール2連対」という快進撃を見せた濱崎誠がポールポジションを獲得し、この断トツの“機力2強”が内枠をガッチリと占拠した。
その他、今年すでに“V5”を飾っている松田大志郎に加え、地元の東京支部からは佐藤大佑・渡辺豊・桑原将光の3人がベスト6に進出。「江戸川番長決定戦」というタイトル名に相応しい“当地巧者”が大挙集結したV決戦となった。
そして、スタンド側右斜め後方からの「追い風」が「4m/s」に対して、風向きと順目の「上げ潮」が「30cm/s」という絶好の水面コンディションの下でラストバトルを迎えると、まずは1号艇の濱崎が快心のトップS(0.05)で飛び出した!
スリットの攻防で優位に立った濱崎は1Mを丁寧にターンして、平尾(2号艇)の差し場をカット。窮屈な旋回を強いられた平尾は、「フルターン」で攻めた佐藤(3号艇)の引き波に乗って失速気味になり万事休す…。よって、濱崎と佐藤、カドから鋭く差し込んだ松田(4号艇)の3者による首位争いとなった。
バック線では、松田が最内を伸びて濱崎に肉薄したものの、濱崎は“鬼足”に物を言わせて松田を振り切ると、2Mもキッチリ先取り。差し返しを狙った松田を悠々と制したところで“V”が確定した!
松田がそのまま2着に入ったが、1周2Mで握った佐藤は、初動で振り込んで最後方に後退…。内々をすり抜けた渡辺豊(5号艇)が3着に入線した。
その結果、濱崎=平尾の折り返しに人気が集中していたことに加え、最も人気薄だった渡辺豊が3着に食い込んだことで、3連単の「1-4-5」は「10,370円」の万舟決着(30番人気)となった!
さて、初代「江戸川番長」を襲名した濱崎だが、当地では2015年3月(日刊ゲンダイ杯)以来、3年半ぶり2度目の美酒。今節は初日を連勝で滑り出して一気に波に乗ると、予選全勝の平尾が2枠回りになり1号艇が転がり込む“ツキ”も見事に生かした。
現役の大阪支部では、指折りの“波乗り巧者”である濱崎。彼が大好きな競馬に例えるなら、ダートコースや芝の道悪に強い「パワーホース」タイプで、水面が荒れても乗りっぷりは超豪快。また、今節は「レース足」が超抜で「捲り差し」をズバズバ決めていたが、本来は攻撃的な走りが身上で果敢に捲って行くレースが多い。
また、濱崎は平尾・佐藤・桑原らとともに、10月16日(火)にスタートする「G2江戸川634杯」にも参戦予定。メンバーが一気に強化されるが、最高のイメージで立ち向かっていけることだろう。
最後に、平尾はレース前に「来月(634杯)また江戸川を走るし、ペラは冒険する。どこをどう叩けば出るかを追求したいからね」と話していたが、今回で調整の方向性はある程度掴めたはず。惜しくも“完全V”は逃したが、その雪辱を期し、気合満々で乗り込んでくるのは必至だ! |