【優勝】吉田宗弘(4093・東京)9月22日(金)「パルテノン多摩カップ・第47回東京中日スポーツ杯」(3日間開催・得点率制)の優勝戦が行われた。 本来は9月17日から4日間開催の予定で行われるはずだったが、2日の中止順延と開催3日目が中止打ち切りとなったことにより3日間開催に短縮。開催3日目が最終日となり、予選2日目までの得点率上位6名がファイナルに進出した。 3走で得点率9.67点を獲得した吉田宗弘が1号艇に乗艇。自身8度目の優勝を懸けて大一番に絶好枠から挑んだ。
スタート展示ではやや後手を踏んでいた吉田だが、いざ実戦は過不足のないコンマ14。僅かにカドの川崎が覗いて来たが、ほぼ横一線のスリット隊形も味方して先制に難はなかった。ただ、その先制は出口で僅かに跳ねてしまう。すかさず2コース枝尾の差し、川崎の二番差しが入って並びかけ、出口からすぐの段階では枝尾が捕らえ切る情勢だった。だが、今日の吉田はその先の威力がとにかく違う。この威力、いわゆる実戦足の強さが、最大の勝因であったと言うべきか。直線に向いた吉田は掛かっていた枝尾の舳先をグイグイと押圧し、バック中間を過ぎた辺りで振り切った。単独先頭に躍り出たのだ。そこには勿論、69号機の持つパワーの後押しもあっただろうが、本人の意気、そしてVへの気迫が乗り移った気がしてならない。2Mも焦りのないキッチリ旋回で後続を振り切った吉田は、当地通算4V目を決定付けた。因みに、惜しくも差し届かずの枝尾が準V。3着はやはり回り足を中心に良かった表が道中捌いて確保。終わってみれば1-2-3の順当決着だった。
優勝戦堪えて、気合の逃げ切りを見せた吉田はこれで江戸川通算4度目のVを獲得。前回優勝した際には雨でウイニングランが出来ず、今度こそはと本人もウイニングランを渇望。曇り空で途中雨が降り出しそうな天候だったが、お天道様も吉田のウイニングランの為に天気を持たせてくれた。江戸川での3回の優勝は全て偶数艇コースから獲ったものだったが今回は奇数艇。しかも期待を背負うインから優勝決めた吉田は2020年の三国以来、約3年3ヵ月振りのV。今回でデビュー通算8度目の優勝となったが内4回が江戸川。幾度の中止あった今節だが「運」も味方に当地水面との相性の良さを感じさせた。来月も江戸川に参戦予定の吉田。10月21日からの「第47回日刊スポーツ杯」でも相性の良さを見せてくれることに期待。 |