【優勝】後藤翔之(4460・東京)「男女W優勝戦・第39回サンケイスポーツ杯」の男子優勝戦は、地元・後藤翔之(2号艇)の勝利で幕を閉じた。人気を集めた1号艇の田村隆信が先マイを決めたが、無情にもF(+02)コール。差して繰り上がった後藤が通算8回目、江戸川では2度目のVを飾った。
2着にはカドから握って回った4号艇の中嶋健一郎が入り、また5号艇の川北浩貴が道中追い上げて、6号艇の河合三弘を逆転して3着を奪った。一方、初優勝をかけて挑んだ松本庸平(3号艇)は1Mで行き場がなく、包まれて何もできなかった。
さて、前走地の児島に続いて今年5度目の優勝を飾った後藤は、来春に平和島で行われる「SGクラシック」の出場権獲得へ大きく前進するとともに、次節出場を予定している尼崎の「G1ヤングダービー」へ向けて、大いに弾みを付けた。
7月に行われた福岡の周年記念では優出、今期の自己勝率も7点台をマークするなど好調を維持している後藤。前回の当地戦(6月の周年記念)を負傷で途中帰郷した“借り”も見事に返した。
それにしても、残念だったのがインからFに散った田村隆で、「スタートはコンマ10が目標。それ以上速いのは行かない」と前日のインタビューでは語っていたが、ここ一番Vがかかれば、やはり“勝負師”としての血が騒いでしまったか…。今回のシリーズを牽引した2人の明暗がクッキリと分かれた男子の優勝戦となった。 |