【優勝】松田祐季(4391・福井)9月1日(日)「男女W優勝戦」(6日間開催・2準優制)の男子優勝戦が行われた。
21年5月以来となる同シリーズは台風の影響により通常通りの開催が危ぶまれた。だが初日の第7R以降が強風高波浪による水面状況悪化での中止・打ち切りとなった以外は無事に実施。男子優勝者・女子優勝者それぞれが決定し、当初の日程通りの熱い6日間となった。
男子の優勝戦1枠には松田祐季。三角・中田のA1級陣がまさかの予選落ちとなる中で予選トップ通過。足的にはなかなか平凡の域を抜けることなく準優もあわやだったが、格上のハンドルで実力誇示。
2枠からは泉→小林→岡部哲→近藤→大庭の並びで優出。V戦メンバーでは前操・石渡鉄兵の前節V機駆る26号・泉がトップレベルの回り足。これで使用3節連続優出となった近況好調機・61号の近藤が気配で抜けた存在。
最終日は第2Rより安定板装着、後半第7R~第9Rまでは周回短縮の2周戦。水面状況回復した第10Rからは再び3周戦に戻り男女とも優勝戦は1800m、板着きでのファイナルバトルとなった。
下げ潮・追い風とも緩くなった水面で始まった男子優勝戦。展示では4号艇・岡部哲が今節3度目の4枠戦もスロー進入を選択。本番も同じ隊形となり1234/56、スロー4艇対ダッシュ2艇でスタート。
まずはコンマ05・トップSで気合の仕掛けを見せたイン松田が先手。そこに迫ってきたのは3連続優出中の61号機を駆る近藤。トップレベルの伸び足活かしカドの位置から飛び出して松田に襲い掛かった。
バックでは外を走る近藤が舳先覗かせる様に見えたが松田も粘りの走り。1周2Mを何とか松田が先取ってから先行したが近藤も2周目差し掛かるところまでは喰らい付いた。2周1Mで近藤は松田の懐に差し返し狙ったが及ばず。
その後はブイを回るたびにジリジリと艇間差が離れて行き、松田が先頭の座を確保した。1周1Mで差してからバック3番手の位置に付けていた泉。その後も後ろ3艇にチャンスを与える事なく先頭争いよりもあっさりと3着確保。
結果1-5-2(27.2倍・10番人気)で期待に応える形となった松田の当地4度目のVで男子優勝戦は幕を閉じた。ファイナルの中でも、節全体でも最後まで足的には威張れるものはなかったが周回からさすがのターンだった。
近藤のツケマイをインから踏ん張り、その後のコーナー勝負でも地力の違いを見せ付けた松田は今年2V目。波風を恐れない走りで足を補うハンドルテクニックは今節の見どころのひとつだった。
次節の出場予定は9月6日から津での記念戦(開設72周年記念 ツッキー王座決定戦)。自身3つ目となる記念タイトル獲得へ、再びそのハンドル捌きが見れることに期待したい。 |