【優勝】定松勇樹(5121・佐賀)9月15日(金)「スカパー!・JLC杯ルーキーシリーズ第15戦」(6日間開催・2準優制)の優勝戦が行われた。 9月9日(土)の開催初日が全レース中止・順延の為、予定より1日ずれて最終日を向かえた。最終日は7レース以降安定板装着。途中激しい雨と雷が轟く場面もあったが優勝戦の時間帯には天候やや回復して曇り空の中レーススタート。
まずスリット先行して仕掛けたのはカドの位置・國分将太郎(4号艇)。コンマ13・トップタイミングの質良いスタートから艇を内に寄せて行った。しかしこれには豊田健士郎(3号艇)が抵抗の姿勢。豊田のカベを利用して全力の先マイを打ったのが1号艇・定松勇樹。國分を意識した旋回は多少に外に流れたがキッチリとバックストレッチに舟返り先頭へ。充実の回りアシを備える福田は早めに舟を引き1M・ブイに一番近い所を小回り。小さく回っても舟はしっかり押して行き、バックでは次位優勢に走った。1周2M飛び込んで来た堀越雄貴(6号艇)と小回りで懐に舳先入れて来た國分の間を突き差し定松に続いて有利な位置に。2周1Mで舟を寄せて来た豊田も冷静に包んで躱した。豊田が福田に寄せて行きやや振り込んだ隙に堀越と國分が迫った。3人の連下争いに焦点が移り、2周目のバックでは堀越→豊田→國分の順。2周2Mで堀越の外ツケ回った豊田がホームストレッチで艇を並べたが直線に分がある堀越がやや優勢。3周1Mを先行しようとした堀越に対し後ろから國分が上手く舟を潜り込ませる巧旋回を見せた。堀越が舟を弾ませてターンにロスが生まれた隙に國分は1艇身・2艇身前へと躍り出た。そのまま國分がラストターンマークも難なく回り3着を奪取した。結果1-2-4(25・6倍・9番人気)の「逃げ」決着。定松の今年3回目のV、江戸川での初優勝で幕を閉じた。
デビューから通算で4度目のVとなり、その優勝は全て「ルーキーシリーズ」を制してのもの。若手屈指の実力を今シリーズでも見せ付ける格好となった。何より定松は江戸川での「ルーキーシリーズ」に乗り込む1節前、福岡で行われた「ルーキーシリーズ」でも優勝戦に1号艇として乗艇した。しかし同支部の末永和也に捲り差しを決められ、2着に敗れた。相当悔しい思いをした定松が今回のファイナルに懸ける気迫は1周1Mのターンで伝わって来た。仕上がった回りアシと旋回技術を活かし、多少不利なスリットでも気持ちを乗せた全速ターンで優勝へと駆け抜けた。 次節は9月19日から下関で若手レーサーの最上位を懸けた戦いPG1「第10回ヤングダービー」に出場予定。江戸川初優勝を成し遂げた勢いに乗って、ピカイチのターンセンスを武器にヤングレーサ―の頂を目指す定松が躍動する。 |