【優勝】作間章(3966・東京)6日間開催の「3支部ガチ対決シリーズin江戸川・第20回日本財団会長杯」は、初日こそ北風(向かい風)がやや強く吹いて安定板が装着されたものの、2日目以降は水面コンディションに恵まれ、日程通りの12月20日(金)に優勝戦が行われた。
なお、5日目に行われた2つの準優勝戦は、1号艇の作間章(予選1位)&野村誠(同2位)が順当に勝利。中でも、作間は同日の前半に行われた「同枠戦」も制して、2日目後半から“6連勝”と、地元水面で圧倒的な強さを見せ、V戦のポールポジションをガッチリと掴んだ!
ちなみに、“3支部対抗戦”の優出メンバー(ベスト6)の内訳は「東京2名」「群馬3名」「三重1名」で、三重支部から唯一勝ち上がった119期の畑竜生にとっては、自身初の“ファイナル進出”ともなった。
そして迎えた優勝戦は、緩やかなホーム「向かい風」+「下げ潮」という好コンディションの下でレース開始となったが、渾身のトップS(0.09)を踏み込んで来たのは、センター発進の渡邉雄朗(3号艇)だった。しかし、スリット後はインの作間章が、あっという間に伸び返して1Mを一気に先取った。
その作間は、バック線に向いてもグイグイと力強く加速。外をブン回った渡邉と、カドから差し込んできた秋山直之(4号艇)との差を広げると、続く2Mも的確なターンで“一人旅”に持ち込み、優勝を確定させた!
一方の後続争いは、2番手を走る渡邉に対し、秋山が道中でチャージを掛け続けたが、冷静さを失わなかった渡邉が追撃を凌ぎ切って2着に入線。秋山は3周1Mでターンを漏らして、畑(6号艇)に一旦は逆転を許したが、最終2Mで内にボートを捻じ込み、再逆転で3着を死守した。
さて、結果的には、地元のA1級両者による「ワンツーフィニッシュ」となったが、落ち着いたレース運びで圧倒的な1番人気に応えた作間は、10月の徳山に続く今年「2回目」の美酒。今シリーズは計9走して「8勝&2着1本」という、ほぼ完璧な走りで“準完全V”を達成した!
その作間は、前日(準優戦終了後)のインタビューで「乗り心地だけは日替わりだけど、足はトップと言わざるを得ないですね!」と言い切ったほど、相棒の「69号機」は盤石の状態に仕上がっていた。加えて、予選道中で“節イチ”の座を競っていた安達裕樹が準優戦で敗退したため、“機力1強”となったV戦では負ける要素が見当たらなかった。
なお、作間は一昨年暮れの「京葉賞」以来、当地では2年ぶりのV。ただ、昨年は2月の「G1関東地区選手権」に続き、お盆の「大江戸賞」でフライングを連続して切ると、今年も5月の「G2江戸川634杯」で非常識なF(+0.05以上)を犯した他、「低調機」を引き続ける不運も重なり、ここ最近の当地では“負のスパイラル”に嵌り込んでいた…。
しかし、“無双モード”で勝ちまくった今シリーズで、当地における「悪い流れ」は完全に断ち切れたはず。江戸川通算で「30優出&8V」をマークし、地元屈指の“江戸川巧者”として君臨するだけに、年明けの2020年も“当地看板選手”の一人として、江戸川を大いに盛り上げる存在になるはずだ!
最後に、以前はワースト機だった「69号機」だが、小池修平が“2代目江戸川番長”に輝いた前節から“連続V”と、今や看板級の「快速モーター」に変貌を遂げた。今節の作間も、同機を“現役最強馬”の「アーモンドアイ」に例えていたほどで、この先も引き当てた選手に“福”をもたらすことだろう。 |