【優勝】石渡鉄兵(3716・東京)8月2日に最終日を迎えた「G3第25回アサヒビールカップ」は、“江戸川の鬼”石渡鉄兵の圧勝劇で幕を閉じた。予選を1位で通過していた石渡は、前日(5日目)の準優勝戦も危なげなく逃げて勝ち、順当に優勝戦のポールポジションを獲得。最後の大一番でも、インから「コンマ03」という目の覚めるような“快ショット”を決めて一気に逃げた。
その独壇場とも言える圧倒的な強さは脳裏に焼き付いたが、これが自己通算「58回目」の優勝。江戸川では2013年4月以来、実に3年4か月ぶりとなる「16度目」の美酒。優勝賞金“200万円”を持ち帰って、久しぶりに美味しいビールを飲んだことだろう。
2着には、2コースから続いた長谷川雅和が入った。前日のインタビューでは気合の入ったところを見せ、強気に「捲り宣言」もしていたが、前記した通り、インの石渡に鋭発(コンマ03)を決められてしまっては、順走するのが精一杯。モーターは完璧に仕上がっていたが、念願の初優勝はお預けとなった・・・。
続く3着争いは、冷静沈着に差した3号艇の松本勝也が優位に立っていたが、5号艇の浮田圭浩に競り勝った4号艇の鈴木茂高が猛追。最後の3周の2Mで渾身のツケマイを浴びせてゴール前で逆転した。なお、不利な6号艇だった久田武はスタートも甘く、見せ場を作れずに終了した。
さて、低調機を立て直して見事優勝した石渡は、8月14日からの当地次節「大江戸賞」にも参戦するが、その後も、江戸川推薦で出場する桐生での「SGボートレースメモリアル」や、9月末の当地G1戦「江戸川大賞・開設61周年記念」にも参戦が決まっている。
今後はより一層、地元の江戸川と縁が深くなるだけに、今節はファンへ存在をアピールする絶好の場だったが、優勝戦での圧勝という形でしっかりと締めくくれた。しかも、最近は地元Vから遠ざかっていたため、自分自身の“流れ”を変える意味でも、非常に価値のある優勝だったことだろう。 |