【優勝】永井彪也(4688・東京)11月22日(金)「ういちの江戸川ナイスぅ~っ!カップ」(5日間開催・得点率制)の優勝戦が行われた。
10月の施設火災から復旧し、およそ1ヵ月ぶりの開催となった当シリーズは一日の中止順延・打ち切りもなく予定通りに進行。初日8レース以降と、最終日は安定板装着で行われたが基本的には穏やかな水面だった。
当節の地元2枚看板である三角&永井が期待通りの躍動で、予選最終日まで首位争いは熾烈。3枠から首位勝負駆けに失敗した永井に対し、盤石のイン戦でトップを堅守した三角。Fや負傷帰郷で目玉選手が脱落する中、地元大ベテランが堂々のV戦1枠を獲得。
トップの三角から松崎→永井→関根→田中駿→小林で内枠に初日選抜組の主力陣、外枠にデビュー初優出の田中駿含めたB1級3者が並ぶ形のファイナル。圧倒的に内から売れるのは当然で、その人気を三角が背負った。
しかし強力な出足を武器に躍進した三角が、優勝戦前の特訓・展示からやや不穏な気配。直線系でパンチ利かせていたのは3号艇・永井で目立つ存在になっていたが、本番も大先輩へ牙を向くことになる。
流速30cm弱の下げ潮・風速4m弱の南風の中でレース開始。やはりスタート勘に秀でたのは地元勢で三角がコンマ05のトップタイミング。永井はコンマ10のSを決め、松崎はコンマ17、外枠はコンマ30前後で完全に地元両看板が抜け出した。
三角はトップSも壁がなく、直線で出て行く永井が迷う事なくツケマイ敢行。あっという間の1Mから颯爽とバックストレッチへ躍り出た。遅れ差しの松崎、何とかイン残した三角でバック並走。外枠勢は永井の攻めに乗じる艇おらず後手を踏んだ。
永井のツケマイで飲まれるも、巧みに残すハンドル技術を披露したの内枠両者の次位争い。1周2Mで先手打った松崎に対し、三角は突っ込んで来た小林を待って差す形となり先行を許した。2周目に入る所で隊形ばらけて早めに勝負あり。
そのまま永井の独走から後続も変わることなく、3-2-1(38.7倍・14番人気)で決着。初日の選抜から切磋琢磨した地元2枚看板がラストも熱戦を演じ、今年初優勝を当地4度目のVで掴んだ永井が笑顔で終幕した。
通算では18度目のV、昨年12月の多摩川以来となる約1年振りの頂へ立った永井。勢いままに挑む次節(11月28日~)は三国の記念戦。そして何と言っても期待懸かるのは、年明けに行われる当地一番のビックタイトル「江戸川大賞 開設69周年記念」。約4年10ヵ月振りの当地Vをバネに、数多のA1レーサーが苦戦強いられる特殊水面を颯爽と駆け抜けてくれるだろう。 |