【優勝】中川りな(4773・福岡)「男女W優勝戦・第45回サンケイスポーツ杯」は、先に行われた男子の優勝戦(11R)に続いて、オーラスの【12R】に女子の優勝戦が行われた。
なお、女子の予選は、3日目に竹井奈美・塩崎桐加の両主力に加えて、喜多須杏奈が「F」を切って戦線を離脱…。一方、予選を「オール3連対」にまとめた中川りな(1位)と浜田亜理沙(2位)が準優戦の1枠を手にしたが、その準優はともに「2着惜敗」でV戦は中枠回りに。
対して、準優(12R)を「2コース差し」で制した細川裕子が、V戦の黄金枠を獲得。さらに、もう一方の準優(10R)を「捲り差し」で1着の宇野弥生が2号艇に収まった他、福井支部の気鋭・西橋奈未と、「乗りにくさ」に悩みつつも「好伸び」を誇った今井裕梨も、ファイナル進出を果たした。
そして、迎えたレースは、大外の今井が若干後手を踏んだが、他の5艇は「20台」のSTで、スリット線はほぼ横並び。隊形的には「イン有利」ではあったものの、センターから間髪入れずに「全速捲り」で攻めたのは中川(3号艇)だった。これがものの見事に決まり、インの細川を引き波に沈めた中川が、一気に先行態勢を築いた。
そして、続く2Mを爽快なターンで先取りした中川の優勝が確定。後続は、捲り差した浜田(4号艇)と、小差しで凌いだ宇野(2号艇)が並走する形に。なお、2Mで内々に殺到した西橋(5号艇)と今井を回して差した宇野に対し、外マイに出た浜田がホームストレッチで前に出て2着。宇野は細川の猛追を凌いで3着に入った。
さて、勝った中川は、自身「12回目」の優出で悲願の「初V」を達成。なお、予選トップ通過を果たした中川だったが、準優2着でV戦は「赤カポック」。正直、良い流れではなかったが、「(V戦は)Sが揃っていたら、思い切って(捲りに)行こうと思ってました!」と、ポールポジションを逃しても下を向くことなく、自力枠から「攻め」に徹したことが、最高の結果を呼び込んだ!
その中川、「やっとという感じ。長かったですね…」と初Vまでの道のりを振り返っていたが、当地では前回戦(2018年9月の江戸川女王決定戦)でも予選6位通過と好走。その時は、肝心な準優戦で転覆を喫したが、「元々、江戸川は好きなイメージでした!」と、久々の参戦でもスンナリと水面にフィット。(1Mにうねりが生じる)地元の福岡で鍛え上げた「波乗り手腕」も大いに物をいった。
最後に、「まずは師匠(中辻崇人)に優勝を報告したいです」と言う中川の締めは、同期の馬場剛を伴っての水神祭。多くの選手たちと喜びを分かち合った中川は「最近はレースミスを減らせている。今後はA1級になることを目標に頑張りたい!」と更なる飛躍を誓っていた。 |