【優勝】大池 佑来(4468・東京)10月16日(月)「クックピットカップ」(4日間開催・得点率制)の優勝戦が行われた。
優勝戦の絶好枠に着いたのは地元・大池佑来。予選5走を2勝・オール2連対、得点率9.40点で江戸川巧者らしい安定感ある走りを続けてポールポジションの座を射止めた。アシはバランス良くレース足系に纏めて、調整の仕上がり具合も万全と言った処で最終レースに臨んだ。 軒並み7.20前後の展示タイムの中、一人抜けたタイム(6.91)を叩き出した田代達也(5号艇)は自身初優出。スリットから伸びに強烈なアシが備わり、今節も5コースと6コースから「捲り」で2勝を挙げる活躍。江戸川常連である田代は毎度の事、行きアシを求めて調整を行う為に展示タイムは良い方。しかし今節は出足系に素性良い46号機としっかりマッチして、より強力なスリット足を呼び込んだ。スタート展示で田代はコンマF13と大きく飛び出したが「スタートは行くぞ」と言う気概を感じさせた。だが、田代の内側4人もコンマ0台のSタイミングで何が何でも捲らせないと言うA級の意地を見せる構え。レースの焦点はV戦メンバー唯一のB級である田代の一撃必殺が決まるかどうかが大きなポイントとなった。
本番は南西5m(スタートラインに対し追い風)、上げ潮・流速50cmの水面コンディションでレース開始。大方の予想通りにやはり、5コースから田代が全速スリットで半艇身覗かせ攻め込んだ…。と思われたが、非情のフライングコールで離脱。フライングに散った田代を除き、2号艇・戸塚邦好以外の4艇はコンマ0台とスタートを踏み込んだ。インの大池はコンマ04のSを決め伸び返し、フライングのSタイミングで攻めて来た田代も捲り差しに切り替えるしかなかった質の高いスタート。そのまま1Mを先マイして1周目バックで一気に後続艇を突き放した。田代に捲られながらも2~4号艇の戸塚・須藤博倫・大上卓人は差しハンドル。引き波にはハマらない巧みな技術を見せた3名と田代の外を回った6号艇・野村誠。戸塚がやや2着はリードした形だがバックは拮抗。1周2Mで全速マイから大上を包んで躱した戸塚が次位を確保。そこで野村が大きく後退し、須藤もやや遅れ大上が3着は優勢となった。そのまま残り2周も態形変わることなく結果1-2-4(6.9倍・1番人気・返還あり)の本命決着で幕引きとなった。
フライングだが外から強襲仕掛けて来た艇を物怖じせず弾き返し、しっかり期待に応えた大池はデビュー通算27回目の優勝。江戸川では8回目となるVを手中に収めた。9月に唐津で今年初Vを決めてから、同じく9月に住之江でも優勝。そして今月も地元で優勝決めてVアクセル全開。10月末で締め切られる来期適用成績も7.30(10月15日時点)でA1級はガッチリだ。11月には徳山と大村で連続での記念戦を控えている大池。調子ウナギ昇りなだけに2021年に「江戸川大賞」を獲って以来の記念Vへ期待が懸かる。 |